スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

マグネット系グッズを鋭意使用中!!

マグネット系グッズを鋭意使用中!!

 ここ数年、マグネットを利用したグッズをかなり使いまくりなワタクシ。マグネットで小物を保持しておくホルダーなどですな。一昔前、誰もが磁気メディアを多用した時代ですと、「マグネットのグッズ」はトラブルを起こしがちな厄介ものでした。フロッピーディスクやカセット/ビデオテープ類はマグネット(磁石)でデータの一部が欠損したり、ブラウン管のモニターはマグネットで色ムラが生じたりしました。でも最近は磁気の影響を受けにくいメディアや機器が増え、一昔前より安心してマグネット系グッズを利用できるようになりました。

 てなわけで今回は、ワタクシがけっこー使いまくり中のマグネット関連グッズをご紹介します。手軽に利用でき、かなり実用的で、入手性が悪くないモノをピックアップしてみました。

マグネットを使ったケーブルホルダーです。磁力によりケーブルを定位置にセットしておけて、使用時はサッと取り外せます。ケーブル周囲をスッキリと整理できます。
ケーブル類をスッキリとまとめられるグッズ類です。スチール棚を使って配線したり、絡みがちなコードを使いやすく束ねたりできます。
スチール棚など磁石がつく面に装着できる、スマートフォンホルダーやタブレットホルダーです。壁面に端末を収納すると、机上がよりスッキリします。

 写真を見ると「あ~アレね」と思い当たるようなグッズばかりだと思いますが、実際に使ってみると意外なほど便利。使った途端に「これなら……アレももっと便利になるハズ!!」みたいな感じで、周囲の小物を便利化する新たなビジョンが得られたりも……と言うと大げさですが、目からウロコ的な利便を発見できることが多いと思います。

 ともあれ以降、各種マグネット系グッズの機能や使用感について見ていきましょう。なお、「最近は磁気の影響を受けるモノが少なくなった」とは言え、磁気カードやアナログ時計には影響を及ぼします。スマートフォン内蔵の磁気コンパスにも一時的な影響を及ぼします。工具なんかは磁化しちゃったしもしますな。ですので、マグネット系グッズの常用や多用は、「周囲にあるモノに悪影響がないかどうか」をしっかり確認しつつ自己責任のもとで行ってください。

磁石内蔵ケーブルホルダーで小さな「イラッ」を解消♪

 まずは身近なケーブルにアリガチな、小さな「イラッ」を解消してくれるグッズ、マグネット内蔵のケーブルホルダーです。モノとしては、サンワダイレクトの「マグネットケーブルホルダー(ケーブルクリップ・3本固定・ブラック×3個) 200-CA023BK」と「マグネットケーブルホルダー(ケーブルクリップ・ブラック/ホワイト各1個) 200-CA022」です。どちらも税込価格1980円でした。

サンワダイレクトのサンワダイレクトの「マグネットケーブルホルダー(ケーブルクリップ・3本固定・ブラック×3個) 200-CA023BK」(左)と「マグネットケーブルホルダー(ケーブルクリップ・ブラック/ホワイト各1個) 200-CA022」(右)。マグネット内蔵ホルダーにケーブルを挟み、付属のベースなどに吸着して、ケーブルを一時的に固定しておくグッズです。ケーブルホルダーの下にあるのは付属のベースで、磁石が付く金属(強磁性体)です。ベースは平滑な面に貼ることができ、繰り返して貼り剥がしできます。

 使い方はご想像のとおり、丸いケーブルホルダーのスリットにケーブルを挟み、付属のベースやスチール棚など磁石が付く対象に吸着するだけです。これだけで一気にケーブルのハンドリングが良くなります。これまではケーブルを機器につなぐとき、ケーブルをたぐってケーブル端の端子をつまんだりしていました。が、これらマグネットケーブルホルダーを使えば、いつもケーブル端の端子は定位置にあるので、「一発で端子をつまんで、即、機器とつなげられる」というわけです。

丸いホルダーの裏面にはマグネットが埋め込まれています。これにより付属のベースや磁石が付く金属に吸着させることができます。ホルダー部にはUSBケーブルなどを軽く挟んでおけます。
各製品にはそれぞれ異なるベースが付属しています。また、付属する丸いマグネットホルダーの色と個数も異なります。ベース裏面は粘着素材になっていて、平滑な面にかなり強力に吸着します。吸着力が落ちた場合、水で洗えば復活します。
ベースを使わなくても、磁石が付く対象にならセットできます。ケーブルホルダーに、よく使うアダプタ類を装着しておいても便利です。

 実際にこれらグッズを使うと、「単なるホルダー+磁石なのに、すすす、凄く便利なんですけどぉ~」みたいな気分に。その磁力から小物保持専用という感じにはなりますが、磁石が付く多くの対象──スチールの棒、直径1cm程度のネジの頭、デスクスタンドのプレート部やネジ部、机の金属脚などなど、「イロイロな部分」に「イロイロな小物」をセットすることができます。木部に画鋲を打って、ソコにケーブルホルダーを吸着させることもできます。

 てな感じで、「あーもーケーブルたぐって端子を手に取るのウゼー!!」みたいなイライラが解消するのはもちろん、必要性次第アイデア次第で役立ちまくりのマグネット内蔵ケーブルホルダー類。ぶっちゃけ、お値段的にはミョーに高価な感じがするんですが、ヒッジョーに高い実用性を発揮してくれますので、ぜひチェックしてみてください。

磁力でケーブルを整理してスッキリする

 マグネットが内蔵されている「ケーブル束ねグッズ」類も便利です。ワタクシの場合、サンワダイレクトの「ケーブルタイ(マグネット) CA-610」と「ケーブルクリップ(イヤホンクリップ・マグネット・シリコン・5本セット・カラーセット) 200-CA021」を使っています。前者が850円(税込)、後者が1480(税込)でした。

「ケーブルタイ(マグネット) CA-610」(左)は、オフィスでも散見される「よくあるマグネット式ケーブルタイ」ですな。意外な汎用性があって便利です。「ケーブルクリップ(イヤホンクリップ・マグネット・シリコン・5本セット・カラーセット) 200-CA021」(右)は、内部にフレキシブルな金属が埋め込まれたシリコンプレートで、両端にマグネットが埋め込まれています。アイデア次第でイロイロな用途に使えるグッズです。

 まず「ケーブルタイ(マグネット) CA-610」ですが、単純に磁石が付く部分にケーブルを這わせるときに便利です。両面テープ的なものでケーブルをホールドするのではなく、磁力で吸着できるので、無計画にケーブルを這わせても後から自由に吸着位置を変更可能。あるいは一時的にケーブルを這わせておくのにも実用的ですな。

 なおこのアイテム、丸いパイプ状の金属(テーブルの脚など)にもけっこーシッカリと吸着します。また、ケーブルを束ねるバンドは、長いタイプも付属していますので、たとえばLANケーブルなら最大24本まで束ねることができます。吸着力も強く、束ねられるケーブル本数も多いということで、かなり汎用性が高いと思います。ひとつふたつ持っていると役立つことが多いと思いますので、ぜひチェックしてみてください。

 さて、次に「ケーブルクリップ(イヤホンクリップ・マグネット・シリコン・5本セット・カラーセット) 200-CA021」です。両端にマグネットを内蔵したフレキシブルなプレートで、一度形状を作ると、その形状が保持されるというイメージです。用途に応じてグネグネと曲げたりして利用できます。製品紹介ページにあるように、その利用法はさまざまです。

両端にマグネットが内蔵されたフレキシブルなプレートです。外側はシリコン素材で覆われています。サイズは長さ120×幅20×厚さ4mmです。
釣りに行くときに衣服にセットしておくと、磁力により毛鉤やフックなどを一時的に保持でき、両手がフリーになって非常に便利です。前述のマグネットケーブルホルダーを強力に吸着できますので、衣服やバッグの上でケーブル類を保持したり整理したりするのにも便利そうですな。

 写真のように、ワタクシの場合はケーブル等をまとめたりするほか、釣り場で思いのほか役立っています。釣り針などの一時保持のほか、帽子をかぶったうえにレインウェアを着る場合、帽子とレインウェアの「つば」をピッタリと重ねつつこのグッズを使うと、視界良好で非常に快適に雨中の釣りができたりします。錆びないってトコロもイイですな。

 どちらも、マグネットを使ってケーブルを整理したりする製品です。が、使ってみると「マグネットを使ってイロイロな取っ掛かりを作れる」というイメージでもあり、応用範囲が広いと思います。

磁石が付く面を端末の格納場所にする

 磁石が付く面にセットできる汎用のスマートフォン/タブレットホルダー類も便利です。モノはサンワダイレクトの「iPhone 6/6 Plus/スマホ冷蔵庫貼り付けホルダー(マグネット設置・汎用・ブラック) 100-MR109BK」と「iPad・タブレットマグネット付きホルダー(7~11インチ対応・冷蔵庫・ホワイトボード取り付け・ブラック)100-MR080BK」で、前者が780円(税込)、後者が1280円(税込)でした。

「iPhone 6/6 Plus/スマホ冷蔵庫貼り付けホルダー(マグネット設置・汎用・ブラック) 100-MR109BK」(左)と「iPad・タブレットマグネット付きホルダー(7~11インチ対応・冷蔵庫・ホワイトボード取り付け・ブラック)100-MR080BK」(右)。どちらも冷蔵庫やスチール棚など、磁石が付く面にセットできる端末ホルダーです。サイズ調節が可能で、わりと幅広いサイズの端末をセットできます。また、どちらも壁へのネジ止めも可能で、木ネジが付属します。

 どちらも、単純に、「机上に端末ホルダーや充電台の類を置かなくてよい」という点が便利ですな。いわば壁面が端末の置き場所になるので、いつものスペースをより広く使えます。充電に関しては、前述の「マグネットケーブルホルダー(ケーブルクリップ・3本固定・ブラック×3個) 200-CA023BK」や「マグネットケーブルホルダー(ケーブルクリップ・ブラック/ホワイト各1個) 200-CA022」と組み合わせれば、壁面で完結できます。

マグネットケーブルホルダーと組み合わせて使えば、充電用ケーブルの保持や挿抜まで快適な「壁面端末ホルダーシステム」的なものが完成しますな。端末に充電用ケーブルを挿してからホルダーに置く、という手順を考えると、端末を逆さにして置くのも現実的かもしれません。

 ところで、あるいは「磁石が付く壁面だのキャビネットだのがないんですけども!! マグネットなんて冷蔵庫くらいしか付かないし!!」と鬱憤を感じていらっしゃる方もいるかと思います。そこでゼヒご紹介したいのが、レック(LEC)の「マグネット補助板 O-266」です。磁石が付く薄い金属板の裏に粘着シートが貼られているもので、平滑面に貼ればソコが「磁石が付く面になる」という補助的グッズですな。

レック(LEC)の「マグネット補助板 O-266」は、平滑面に貼れるマグネット吸着用の金属プレートです。貼ればソコにマグネットが付くようになります。右は、本棚の枠に「マグネット補助板 O-266」(の一辺)を両面テープで付けたもので、いろいろなマグネットが付くようになりました。

 この「マグネット補助板 O-266」、平滑面にならかなり安定的に接着しておけて、しっかりとマグネットを吸着してくれます。また、手軽に剥がせるのも便利かも。もちろん繰り返し使えます。

 なお、「マグネット補助板 O-266」は2枚入りですが、1枚の補助板は2枚の金属プレートで構成されています。粘着シートを切ったり剥したりすることになりますが、1枚ずつに分離でき、それぞれに別途両面テープなどを貼れば、本来の半分のサイズで使えます。そうしているのが、上の本棚の写真ですな。

 てな感じでイロイロとご紹介してきました、マグネット系グッズあれこれ。上記の補助板を使えば、室内各所でマグネット系グッズの恩恵を受けられるようになりますので、ぜひどうぞ。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。