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世界100カ国以上で使えるモバイルルーター「GlocalMe G2」

 世界100カ国以上での通信に対応するモバイルWi-Fiルーター「GlocalMe G2」を試してみました。GlocalMe G2は主に香港などで販売されています。2016年4月8日時点では日本国内では未発売ですが、Amazonなどで購入できます。

 GlocalMe G2は本体に内蔵されたソフトウェアSIM「VSIM」のほか、SIMカードスロットが2つ備えられており、VSIMまたはSIMカードスロットに挿したSIMカードを使ってデータ通信を利用することができるモバイルルーターです。通信するSIMカードの切替は、GlocalMe G2本体から切替を行います。

通信するSIMカードの切替はGlocalMe G2上で行う

 世界各地で使えるモバイルルーターとしては、過去に紹介したSkyroam Hotspotなどもありますが、GlocalMe G2の特長は4G LTEにも対応している点、データ通信量に応じて従量制で利用可能な点、データ通信パッケージが国やエリアごとに提供されている点などが特長です。

 GlocalMe G2上でアカウント残高の追加および、データ通信パッケージを購入するためには、GlocalMeのアカウントを作成後、オンライン上でクレジットカードなどを利用して支払いを行う必要があります。

 GlocalMe G2で利用可能なデータ通信パッケージの例は以下です。

利用可能エリア通信量有効期間料金
中国・香港2GB30日間13.90ユーロ
中国・香港3GB365日間27.00ユーロ
全世界1GB365日間29.00ユーロ
日本・韓国1GB365日間15.00ユーロ
中国・香港・台湾3GB365日間39.90ユーロ
東南アジア7カ国1GB365日間12.00ユーロ
世界58カ国2GB/月12カ月間335.00ユーロ

 なお、データ通信パッケージを購入しない場合は従量制でも利用が可能です。従量制の場合、大半のエリアでは1MBあた0.05ユーロの料金が発生します。

 GlocalMe G2のVSIMを使ってインターネット接続を利用する際に注意が必要なのは「現地到着後、その場でデータ通信パッケージを購入することはできない」という点です。

 例えば、GlocalMe G2で利用可能なプリペイド残高が無く、なおかつ事前にデータ通信パッケージを購入していない場合は、GlocalMe G2でデータ通信を利用するための各種手続をGlocalMe G2経由で行うことはできず、別途ホテルや空港のWi-Fiなど経由で行う必要があるため、この点は十分注意しましょう。

 この点に関しては、Skyroam Hotspotが現地到着後にSkyroam Hotspot経由でデータ通信の利用開始手続が行えるようになっているため、Skyroam Hotspotの方が細かい点を気にせずに使える通信手段と言えるでしょう。

 GlocalMeやSkyroamなどのサービスは、各キャリアの提供する国際ローミングサービスを利用するよりも割安に渡航先でのデータ通信を利用することができる上に、現地でプリペイドSIMカードを購入する際の手続や時間的な手間などを省略できるのがメリット。

 「とにかく安く」を目指す場合は、プリペイドSIMカードを現地で購入する場合が最安になるケースも多いとは思いますが、「それなりに安い料金で、なおかつ手軽に利用できるデータ通信手段」として、世界各地で使えるモバイルルーターは利用価値の高いサービスと言えるでしょう。