みんなのケータイ

 つい先日、サードウェーブのWindows Phone開発表明があり、Windows 10 Mobileを搭載したスマートフォンの登場に向け期待感が膨らんでいる。発売時期は不明だが、「10」という名称もあるだけに、個人的には10月に何らかの動きがあるのではないかと見ている。

MADOSMA Q501

 で、勉強を兼ねてWindows Phone 8.1搭載の「MADOSMA Q501」をここしばらく使っているのだが、思ったよりちゃんと使える印象だ。“思ったより”という表現は、比較対象として2011年発売のIS12Tのイメージを引きずっているだけに、やや甘めな評価になってしまう面も無くはないのだが、これ一台でさほど不自由を感じないレベルには仕上がっている。

 もちろん、iPhoneやAndroid端末に比べると絶対的なアプリの数は少ないのは事実なのだが、IS12Tの時代からすれば雲泥の差である。LINEも使えるし、ある意味、パチンコガンダム駅が登場した伝説の地図以上に厳しい標準の地図アプリへの不満もWindows 10 Mobileでは解消されそうな気配だし、これと言った穴はだんだんと見当たらなくなってきている。

 個人的には、Wi-Fi対応が当たり前になってきた昨今のデジタルカメラなど、他の機器との接続に使うアプリが、大抵の場合、iPhone/Android用しか用意されておらず、そうしたガジェット好きの好奇心を満たしきれない部分が少なからず出てくるあたりが不満と言えば不満。もっとも、マニア的な発想で良いように解釈すれば、至れり尽くせりのiPhone/Androidに比べて、不自由な部分をいかに使いやすくするか、という創意工夫も楽しみの一つと言えるだろう(より高いハードルを希望する方にはFirefox OS搭載のFx0をオススメするが)。

 Windows Phoneというと、現状ではMADOSMA一択状態だが、前述のサードウェーブのほか、FREETELの「KATANA」シリーズ(参考記事)が登場すれば、ユーザーの選択肢は広がり、メーカー間の競争で進化のペースアップも期待できる。KATANA 01に至ってはスペックの詳細は不明だが、1万9800円で販売すると宣言されており、価格的なインパクトは十分。我が道を行くiPhoneや、大手メーカー間の熾烈な生存競争が繰り広げられるAndroidとは違った面白さがあるのだ。