みんなのケータイ
手にした瞬間から良かったARROWS NX F-02G
【ARROWS NX F-02G】
日沼諭史
(2014/11/27 06:00)
ARROWS X F-10DからARROWS NX F-05Fまで、ほぼ代々乗り継いできた富士通のARROWSシリーズ。10月19日に新モデルとなる「ARROWS NX F-02G」が発売されたので、なんだか当然のごとくサクッと発売当日に機種変更してきた。
ドコモの発表会で少し触ったりしていても、その場の短い時間ではどうしてもチェックしきれないところがある。だから期待半分、不安半分でいつも購入しているのだけれど、今回はF-05Fの時以上に、実際に購入した後の満足度が高い気がする。
なぜかというと、その理由の1つはおそらく、外観。特にオレンジのボディカラーが本当に自分の好きな色だからだ。と、あまり主観が入りすぎるのもよろしくないかもしれないが、色自体については好みがあるにしろ、側面から背面にかけてのマット調のさらさらした手触りは、誰にでも一度触らせたくなるくらい質感がいい。
これは店頭に行かないと体感できないので、騙されたと思って一度見に行ってほしいな、と思う。側面は表側がテーパー状に切り落とされた「メタルエッジフレーム」となっている。個人的には輝きすぎているようにも感じられるが、それも好みと言ってしまえばそれまでだ。
で、今回のF-02Gの一番のポイントとなるのは、やっぱり画面解像度。1440×2560ドット、564ppiというこれまでのフルHDを余裕で超えるWQHDディスプレイは、もはやホーム画面の壁紙を見た瞬間に「ふーん、まあこんなもんか」と平静を装いつつも内心では「果実のツヤ、キモッ!」と思ってしまうほど。
5インチクラスのフルHD解像度あたりのレベルで、ドットを裸眼で視認するのはもはや不可能になっていたので、そういう意味では以前のF-05FやF-01Fなどと変わらないはずなのに、同じ画像をF-05Fで表示して見比べても、F-02Gで感じる目に迫ってくる何かがない。よーく目を凝らして見ると、特に目立つハイライトの周辺、微妙なグラデーションの加減がF-05Fではのっぺりした見栄えになっている。
F-02Gにプリインストールされているサンプル動画(2560×1440ドットのMP4)をF-05Fでも再生してみたのだけれど、再生できるパフォーマンスがあるのはすごいとは思いながらも、やはり感動がなかった。
このあたりは、F-05Fまでは太陽光下の視認性を重視した「ホワイトマジック」液晶だったのを、今回のF-02GでIPS液晶に変更したのが大きな要因なのかもしれない。解像度だけでなく、色再現性も確実にF-05Fを上回っているようだ。
解像度が高くなると心配になるのが、画面描画の速度。似たような解像度の端末として2560×1600ドットのNexus 10も持っているのだが、このタブレットの場合、CPUパワーが発売当時としては不足していたせいか、縦置きにしてWebサイトを高速に上下スクロールさせてみると、画面の左右で明らかに描画タイミングがずれていて、画面表示が斜めに見えていた。
おかげさまでF-02Gは最新のチップセットを使っているためか、そんな描画のズレは目で見る限りはゼロ。高解像度でも問題なく気持ちよく動いてくれるし、3Dグラフィックを多用するゲームでもパフォーマンスの低下は感じられない。ちなみにベンチマークプログラムを実行した結果は以下の通り。体感ではわからなかったが、グラフィック性能の値は若干落ちるようだ。
Overall | CPU | Mem | I/O | 2D | 3D | |
---|---|---|---|---|---|---|
ARROWS NX F-02G | 21603 | 84379 | 17072 | 4502 | 267 | 1797 |
ARROWS NX F-05F | 19149 | 71907 | 16132 | 4849 | 647 | 2209 |
そんなわけで、F-02G、筆者の中では歴代ARROWS NXシリーズ最高の期待感をもって使い始めている。