みんなのケータイ

 「明日、どこいく?」をテーマに、2泊3日の女子旅を提案する昭文社の旅行ガイド本「ことりっぷ」シリーズ。旅行に持っていきやすい小さなサイズがちょうどよくて、たまに利用しているのですが、先日本屋さんで見つけたのが「ことりっぷ会話帖」というシリーズ。外国語の会話文や単語が載っている本で、英語・中国語・ベトナム語など、9カ国語ほどラインナップしているようです。なるほど、旅先で役立つ語学書として展開しているというわけですね。ガイド本とのセット購入がねらいなのか、うまいな~。

 そして気になったのは、「ことりっぷ会話帖」シリーズの帯に「音声アプリ付き」と書かれていたことです。海外旅行の予定はないけれど、思わず購入。

「英語」を買ってみた

 音声アプリは“読者限定”なので、表紙を開くと袋とじになっていました。袋とじの中には、使い方とQRコードが載っています。まずはことりっぷのアプリをGoogle Playでダウンロード。アプリそのものは無料なのですが、本とセットになっているのは音声コンテンツです。アプリを立ち上げてから袋とじの中に印刷されていたQRコードを読み込み、音声コンテンツをダウンロードします。

袋とじを開けるのは、ちょっとドキドキ
QRコードをスキャン
「ことりっぷ会話帖」アプリ。左の「スタート」をタップする。ちなみに右の「オンライン翻訳」はアプリの標準機能でなかなか便利
「本からQRコード読み取り」をタップしたらスキャンして音声コンテンツをダウンロード
登録ページに「英語」が追加された。ほかにも会話帖シリーズの本がいくつも登録できる

 シチュエーション別の章立てで、よく使う会話・単語が載っている本とアプリが連携しているので、本を見ていて発音が気になったらスマホで再生、確認できます。このほか、「コミュニケーションのコツ」や「国ごとの衛生事情」などのコラム、巻末には単語集も用意され、なかなか充実した内容です。スマホがあれば通勤途中などすきま時間に勉強できるし、写真やイラストも豊富で見やすいです。

本のシチュエーションで分かれている「シーン選択」画面
会話リストが表示される
スピーカーのアイコンをタップすると音声が聞ける

 ひとつ、ちょっと気になったのは発音のカタカナ表記です。たとえば「ハウ マッチ ア~ オール ズィーズ トゥゲザ~?」といった具合。親切なのですが、なんだか無理矢理な気もするし、アプリのほうには音声がついているのだから、せめてカタカナは外してほしいと思いました。ついついズルをしてカタカナのほうを読んでしまうからです(笑)。

 ガイド本のほうのことりっぷは、いつも旅行に行くことが決まったらすぐに購入して数日間じっくり堪能します。ことりっぷを見るところからが旅行、というイメージ。木曜日に枠順が出てから日曜日のメインレースまでが楽しい競馬と同じような感覚です。海外旅行であれば、基本的な単語や会話を会話帖シリーズで予習しておきたいもの。

 そうめったに海外へは行きませんが、たとえばことりっぷの「バンコク」と会話帖の「タイ語」を一緒に買って、ガイド本を見ながら練習してみるのもよさそう。想像の翼が広がって、まるで旅行に行ったような気分が味わえるかも。