みんなのケータイ
LIVE UXとマイマガジンのイイトコ、気になるトコ
【ARROWS NX F-01F】
日沼諭史
(2013/12/9 06:00)
10月下旬に入手したARROWS NX F-01Fでは、ドコモの新しいホームアプリである「docomo LIVE UX」が採用されており、それから少し遅れて11月上旬に「マイマガジン」も使えるようになった。このマイマガジンは単独のアプリ・サービスのようでありながら、実際にはLIVE UXの機能の一部として取り込まれているのが特徴だ。
マイマガジンは、しばらく前からの流行でもある“キュレーションサービス”みたいなもの。多数のメディアが配信しているさまざまなジャンルのニュース記事を受信して、マガジン風のインターフェースで読めるようになっている。左右フリックでジャンルを変更でき、各記事は冒頭部分のみ表示するので、興味のある記事だけをどんどん見つけていける。記事全文はリンクボタンから元記事のWebサイトなどにアクセスして読む仕組みだ。
このマイマガジンを表示する時は、LIVE UXのホーム画面右下にあるアイコンをタップするか、ホーム画面を下から上に軽くフリックするだけ。LIVE UXの操作自体が、左右フリックでスクリーン切り替え、下フリックでアプリ一覧への切り替え、アプリ一覧では左右フリックでスクロール、という仕組みになっていて、マイマガジンの開始によってこの上下・左右方向の切り替え操作が延長された形となり、シームレスに各機能にアクセスできるようになったわけだ。
キャリアが提供するホームアプリはもちろん、サードパーティ製のホームアプリでも、ホーム画面とアプリ一覧などは別の機能として扱われていることが多く、こういった一体感のある操作性を実現しているのはなかなかない。それでいてアプリアイコンやウィジェットの配置方法などはAndroid標準のホームアプリのインターフェースに近い部分もあって、これまでの「docomo Palette UI」を敬遠していたユーザーにもなじみやすいのではないかと思う。
LIVE UXではアプリアイコンが大きめに表示され、視認性が高いのも利点の1つ。その分1画面内に表示されるアイコン数は少なくなっているので、インストールしたアプリが増えてくると探しにくくなるのが弱点ではあるけれど、複数のアプリを1つにまとめるフォルダ機能をうまく使って整理したい。また、アプリアイコンはホーム画面とアプリ一覧のどちらか一方にしか置けない仕組みなので、ある意味ホーム画面もアプリ一覧のように使えることになる。同じアプリの重複を心配することなく管理できるのもメリットだろう。
ただ、この点は、インストールしたアプリがホーム画面にあるのか、それともアプリ一覧にあるのか、わかりにくくなる原因の1つにもなりうる。結局見つけられず、Google Play Storeにアクセスしてアプリを検索し、「開く」ボタンから起動するという回りくどい操作を、幾度となく繰り返してしまったり……。他のホームアプリによくあるアプリ一覧の並び替えや、使用頻度の低いアプリの非表示など、ベーシックな機能がもうちょっとそろっていれば、と思うこともしばしば。
マイマガジンについても、せっかくホーム画面の上フリックで表示できるのだから、画面右下に必ず鎮座するマイマガジンのアイコンを非表示にできたらいいのにとも思う。現状はマイマガジンの表示・非表示を切り替える設定はあるものの、非表示にしてしまうとフリックでも表示できなくなってしまうので、全く意味がない。もともとアイコンが大きく、狭く感じるホーム画面のLIVE UXでは、マイマガジンのアイコン1個を消せるだけでも使い勝手にそれなりに影響があるわけで……。こういった細かい部分にもスピーディーに対応して改善が徐々にでも進めば、ドコモアプリを長く使い続けたいと思う人が増えるんじゃないかなあ、と。