みんなのケータイ
iPhoneで電子マネーの残高確認&チャージ
【iPhone 5s】
石川温
(2013/12/3 06:00)
iPhone 5sが販売されはじめて早2カ月。最近は在庫も安定し始めてきたこともあり「そろそろ機種変更しようかな」と思っている人も多いのではないだろうか。しかし、これまでケータイやAndroidを使っていた人にとって、悩ましいのが「おサイフケータイ」の存在だ。iPhoneに機種変更してしまっては、当然のことながら、「おサイフケータイ」は使えなくなる。
しかし、そんな人にオススメなのが、ソニーが販売しているiOSで電子マネーの残高・利用履歴が確認できる非接触CIカードリーダー/ライターのPaSoRi(パソリ)「RC-S390」だ。
パソリと言えば、パソコンにつなぎ、電子マネーの確認やチャージができる機器という印象が強い。だが、この秋にiOSに対応した機器を投入。Bluetooth経由で、iOSのアプリを使って電子マネーカードの残高確認などが行えるようになった。
現在、対応している電子マネーは「楽天Edy」、「Suica」、「nanaco」、「WAON」の4種類。ただし、残高確認だけでなく、チャージができるのは楽天Edyのみであり、ほかの3種類はいずれも残高・利用確認のみとなる。
本体サイズは、表面積はクレジットカードなどと同じの87.6×56mm。カードと重ね合わせて使うことができる。
通常、使う際は、iOSデバイスから楽天Edyのカードにチャージをし、支払うときにカードを出すというのが一般的だろう。だが、本体付属のカードホルダーに収納してカードと密着した状態にしておけば、楽天Edyの残高がなくなった際には、自動的にチャージをしてくれるという機能も持っている。
実際に使ってみたが、厚さは5.5mmもあるので、お財布のなかに入れると少し邪魔だと感じる。低電力設計により、スペック上ではフル充電で約1カ月利用できるとあるが、やはり充電のことを気にしなくてはいけないというのもやっかいだ。オートチャージで使わなければ、パソリを家に置いておけば済む話だが、やはりチャージを気にせずに使いたいところ。もうちょっと薄くなってくれるとありがたいのだが。
Suicaはオートチャージができるカードも充実しているので、パソリを使いたいという機会はあまりない。実際、自分はSuicaはオートチャージできるカードを使っている。
しかし、楽天EdyのオートチャージはAndroidスマホしか対応していないので、iPhoneにしてしまうと、この利便性がなくなってしまうのはやっかいだ。そこでパソリの出番なのだが、本体の厚さはどうしても気になってしまう点と言える。さらに薄く、バッテリーも長期間使えるようにしてほしいものの、薄くなればバッテリーも小さくなるわけで、技術的には相当、難しいというのは容易に想像がつく。しかし、やはりユーザーの立場としてはもっと薄くなって欲しいところだ。
また、付属のカードホルダーは、一度、装着するとカードを取り出すのが面倒だったりする。楽天Edyを店頭で使うときはカードホルダーに装着したまま使えるので、何ら問題ない。だが、クレジットカードと兼ねている場合は、クレジットカードとして、レストランなどで使いたいときもある。その場合はホルダーから取り出す必要があるので、それが煩わしいと感じるのだ。この点はもっと簡単に出せるデザインになってるとありがたいと思う。
カード型のコンセプトはとてもよいと思うので、さらなる進化に期待したいところだ。