みんなのケータイ

 本コーナーで筆者が「GALAXY S4 SC-04E」を初めて紹介した7月30日、「艦これ」Androidアプリを祈祷し続けるだけの回が続くかもしれない~などと書いていたが、行きつけの美容室で「艦これって知ってますか?」などとカウンター気味に質問されるほどにまで広まった10月30日現在も、PS Vita版は発表されてもAndroidアプリが登場する気配はない。まだまだ祈祷が足りていないようだが、忙しそうな運営スタッフの様子をTwitterなどで見ていると、しばらくは今の状況が続きそうではある。ぜかましの巨大看板に釣られてDMMに入社したIT水兵共に期待するしかない。

 一方、ほかのゲームに押されて出撃回数の減っている落第提督こと筆者は、ご多分にもれずモバイルの環境でも「艦これ」ができればもうすこし捗るのに、と都合よくズルを考えていた。そんな中、提供が開始されたのが、マイクロソフト製のAndroid向けアプリ「Microsoft Remote Desktop」だ。

 リモートデスクトップのクライアントアプリはすでにいくつか存在しているが、マイクロソフト製ということで、ホストとなるWindows側に追加のアプリケーションが不要な点や、セキュリティレベルの高い接続などが特徴。基本的には自宅などで起動させているパソコンに接続することになるが、スパイウェアなどへの心配も“マイクロソフトだから”ということで(根拠は曖昧だが)安心感がある。

 接続について、結論から言うと、移動中、つまり外部のインターネットからの接続に、筆者はまだ成功していない。これには自宅のルーターの設定変更など、少々時間をかけて調べなければいけないことが多いようで、そこまで到達できていない。アプリが英語表示のみで、ヘルプやフォーラムの主体が英語なのも少々手間取る部分ではある。

 成功したのは、同一のLAN内での接続。マシン名のところにホストPCに割り当てられているローカルIPアドレスを入力し、ユーザー名、パスワードを入力すれば接続できた。表示の基本は横画面だ。

 「GALAXY S4 SC-04E」のディスプレイは1920×1080ドットということで、サイズはともかく、解像度だけならノートパソコンなどと変わらないため、パソコンのデスクトップがそのまま再現されるイメージだ。デスクトップテーマなどはリモートデスクトップ用に減色されたものになる。

「Microsoft Remote Desktop」

 操作はタッチパネルによるダイレクトな操作のほかに、タッチ操作でマウスのポインターを操作するモードもあり、スマートフォンの画面では小さくなってしまうさまざまなボタンを押すことが可能。画面を一時的に拡大表示することもできるので、ちょっとしたボタンを押したり、入力フォームにカーソルを合わせるといった操作は十分可能だ。文字入力自体はスマートフォン側の文字入力機能で行える。操作感覚は改善して欲しい点もあるが、今後に期待したい。

 マウス操作がとりあえず可能、ということで、ブラウザゲームの「艦これ」もなんとかプレイできる。通信速度によっては表示の遅延が問題になるが、ホストもクライアントもIEEE802.11a同士でつながったLAN内でも、表示の遅延は許容範囲と感じた。これがLTEなどの高速通信を利用して外部からアクセスした場合、どうなるのか気になるところだ。

拡大ボタンを押すと「艦これ」にちょうどよい塩梅

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