長く使えるデザイン端末の新しいスタンダード

2009年12月2日 11:00
(太田亮三)

 PRISMOIDが12月1日に発売され、iidaのラインナップは着実に拡張されているが、筆者が当コーナーで紹介してきた第1弾の「G9」は、発売から7カ月が経過した。今後のiidaのラインナップに期待を込める意味でも、長期間の使用で見えてきた点をいくつか挙げてみたい。

 受話スピーカー付近のメッシュ状パーツとアーチとなったフレームの間に付着したホコリはなぜか取れにくいので、ここはちょっと残念な部分だが、購入したシルバーのボディはフレームがつや消し処理で指紋が目立ちにくく、頻繁にふかなくてもいいので助かっている。比較的柔らかめの樹脂で覆われた背面は、キズを気にせず気軽に扱え、丸い角の処理も手にした感触の良さに貢献しているので、長い期間使うことを考えると地味に重要な部分だと思う。

 ソフトウェアはS001などのソニー・エリクソン製端末に準じた内容で独自機能は少ないが、「MyStory」アプリは携帯の使用履歴を一味違う見せ方で楽しめるという点で、今後発展が見込まれるライフログ系サービスの先駆けとなる内容といえそうだ。

 「G9」は第1弾として登場したこともあり、最も長く使われているiidaの端末ということになるが、デザイン的にこだわりながらも長く使えていることに驚いている。また、iidaの端末にぴったりなデジタルコンテンツは定期的に拡充されており、待受Flashも11月26日に新たに追加され、筆者もさっそくダウンロードした。iidaの世界観が継続して楽しめるのは長く使いたいユーザーにはうれしい部分だ。

 さて、筆者が今気になっている端末は、「防水+AV機能」をうたう「BRAVIA Phone U1」。ちょっとお気に入りだった「MyStory」アプリの文字がカタログに見あたらず不安になっているのだが……同じソニー・エリクソン製端末としての進化に期待しつつカタログを眺めている今日この頃なのである。