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第95回:iショット とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


iモードで写真付きメールを……iショット

 「iショット」サービスは、NTTドコモグループがこの6月から始めた写真付きのメールサービスです。通信料のみで利用でき、iモードサービスとしては初の画像メールサービスとなります。

 このサービスに対応しているカメラ付き携帯電話で撮影した静止画を、メールで携帯電話やパソコンなどに送信できます。携帯電話にはiモード端末だけでなく、他キャリア、例えばJ-フォンの写メール対応機などへの送信も可能になっています。このサービスには、251iシリーズの機種が対応し、現在シャープ製の「SH251i」が発表されています。


「iショット」サービス対応のシャープ製端末「SH251i」

iモード以外の携帯電話やパソコンにも写真が送れる

 iショットはその仕組みが少々複雑で、単純に「画像を添付して送る」というものではありません。iショットは、送り先が様々でも正しく画像付きメールが見えるように、iショットセンターで受信先に応じてメールを最適加工して送る画像メールです。

 iショットメールで送信されたメールは、まず最初に必ずiショットセンターへ送られます。ここでは、受信先に応じてメールそのものを加工したり、画像を取り置きしたりといった作業が行なわれます。


iショットでは、メールがすべて「iショットセンター」を経由する。ここでメールや画像を加工し、それぞれの送信先でも画像が見えるように工夫をしている

 そのため、iショット対応機で撮影した静止画を送った場合、送信先がiモード端末なのか、他社の携帯電話なのか、あるいはパソコンにインターネットメールとして送ったのかで、表示の仕方が違ってきます。

 例えば、iモード端末に送った場合、iショットセンターでは画像付きメールの画像部分はiショットセンターに保管され、メール中の画像が入る部分には、その画像データが保管されているサーバーのURLに書き換えられます。そのため、先方に送ったメールには画像はそのまま表示されず、メール本文と写真のデータがあるアドレスへのリンクが「http://www.docomo-camera.ne.jp/photo?key=XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX」といったように表示され、このURLへアクセスすることで画像が表示されます。

 今のところiモードメールは画像添付に対応していませんが、これにより、iモードにさえ対応していれば、どの機種でもiショットメールを見ることができるというわけです。ただしこのメールは、NTTドコモのメールゲートウエイを通らないので、ドメイン受信指定などをしなくてもiモードには届きます。ドメイン指定受信に「docomo-camera.ne.jp」は指定しない方がいいでしょう。

 相手が他社の携帯電話であった場合、iショットセンターでは、J-フォン端末ならJPEG画像、au端末ならPNG画像としてメールに添付して送ります。なお、PNG画像は本来可逆圧縮で画像の劣化などはないはずですが、「JPEG→PNG」への変換作業を行なうため、JPEG画像と同様に多少劣化した画像となるようです。相手がパソコンなどのインターネットメールであった場合も、通常のJPEG画像付きメールとして送ります。

 このように、相手が利用している端末を問わず写真が閲覧できる「iショット」サービスは便利な仕組みですが、デメリットもあります。それは、「そのまま返信することができない」という部分です。なぜなら、iショットメールはiショットセンターから送られる関係上、送信先に送られるメールには、iショットセンターのアドレスである「photo-server@docomo-camera.ne.jp」を送信元として送っているためです。

 メールの返事が欲しい場合には、署名機能などで必ず自分の名前とアドレスを明示しておいた方がいいでしょう。


利用料金はパケット課金ではない

 iショットには、他にもいくつか制限があります。送信できる画像はメール1通につき1枚のみで、送信の際には必ず発信者番号通知をONにしなければなりません。というのも、iショットセンターへは回線交換方式で接続されるため、課金は通信にかかった時間単位で算出されるのです。

 費用は一番小さいサイズ(120×120ピクセル)で10円程度になるはずですが、電波状況が悪くデータが化けてしまう場合などは、何度かリトライすると、その分料金がかさんでしまうことも考えられます。電波状況の悪いところでは送信しないように気を付けたほうがいいかもしれません。


・ NTTドコモ
  http://www.nttdocomo.co.jp/

ドコモ、カメラ付き端末「SH251i」と「iショット」サービス発表
SH251i(フュージョンシルバー)


(大和 哲)
2002/06/11 11:34

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