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第223回:ペアリング とは
大和 哲 大和 哲
1968年生まれ東京都出身。88年8月、Oh!X(日本ソフトバンク)にて「我ら電脳遊戯民」を執筆。以来、パソコン誌にて初歩のプログラミング、HTML、CGI、インターネットプロトコルなどの解説記事、インターネット関連のQ&A、ゲーム分析記事などを書く。兼業テクニカルライター。ホームページはこちら
(イラスト : 高橋哲史)


Bluetooth機器のペアリングとは

Bluetoothでの「ペアリング」とは、仮想的なケーブルで機器と機器を結びつける作業のことだ
 ペアリングの“ペア”は、対を意味する英語の「Pair」です。ペアリングとは、2つのものを対にする、という意味になります。いろいろな局面で「ペアリング」という単語が使われますが、ケータイ用語として最も身近なのはBluetooth機器のペアリング作業でしょう。

 Bluetoothでのペアリングとは、2台のBluetoothデバイスの接続設定を行なうことです。Bluetoothは、無線を使った仮想的なケーブルで、機械と機械を結ぶ技術です。ペアリングを行なうことによって、Bluetooth機器は公開している機能へ、互いにアクセスできるようになります。

 たとえば、Bluetooth機能搭載でヘッドセットプロファイル、ハンズフリープロファイルに対応している携帯電話と、Bluetooth対応ハンズフリーヘッドセットがあるとします。Bluetooth対応ヘッドセットを携帯電話で使うためには、ペアリング処理を事前に行なっておく必要があります。

 また、Bluetooth機器のペアリングは1つの機械から複数の機械へ行なうことも可能です。テレビのビデオ出力コネクタが複数あり、ビデオやゲーム機にも接続することができるのと同様で、1つの携帯電話から、ハンズフリー通話するためのヘッドセットや文字を入力するためのキーボード、携帯電話をモデムとして使うパソコンへのペアリングを設定することができます。

 ただし、ビデオのケーブル接続がコネクタが合わなければ使えないのと同じく、携帯電話側にヘッドセットプロファイルや、モデム用のDUNプロファイルがサポートされていなければなりません。また、可能な機器の個数には制限があり、ペアリング可能なデバイスは最大3個まで、あるいはシングルペアリング(1個のみ)というような場合もあります。同じプロファイルを使用する機器を複数ペアリングできる「マルチペアリング」機能をもつ機械もありますが、この場合は同時にペアリングできるとは限りません。


安全な接続のために必要なこと

ペアリングした機器を携帯電話の画面に表示させたところ
 実際のペアリングの手順として、ヘッドセットと携帯電話の場合は次のような手順で行なうのが一般的です。


  • ヘッドセットをペアリング可能な状態にする

  • 携帯電話からBluetooth機器を探索し、ヘッドセットを発見する

  • ペアリング処理を行なう

  • ペアリング対象となるヘッドセットの暗証番号を入力する



 Bluetoothは、無線でデータをやり取りするため、セキュリティが甘いと、悪意の第三者が本来のユーザーに気づかれずに接続できてしまうことになります。そのため、ペアリング処理では、機器に直接触れてペアリングモードに移行し、暗証番号を入力しなければペアリングしないようになっているケースもあります。

 ちなみに、ヘッドセットなどでは暗証番号は機器に初めから添付されていて、変更できないようになっているものもあります、パソコンや携帯電話などでは、変更が可能であったり、キーボードから任意の暗証番号を入力できたりする場合もあります。

 Bluetooth対応の携帯電話の画面に暗証番号を入力するようメッセージが表示されたが、自分でペアリングしようとしていない、または「自分がペアリングしようとしている機械とデバイス名が違う」「どのデバイスから送られたメッセージなのかわからない」というような場合は絶対に暗証番号を入力してはいけません。悪意の第三者が、あなたの携帯電話を悪用するために、不正なペアリングを仕掛ようとしているかもしれないからです。

 また、ペアリングしたBluetooth機器をなくしたり、盗まれたりした場合は、すぐにペアリングを解除すべきでしょう。Bluetoothは、多くの場合、最大10mという距離で通信可能です。一部の機種では最大100mまでカバーするものもあります。ペアリングが有効になっていれと、盗んだ機械を使ってそのまま悪用できてしまうのです。



URL
  Bluetooth 公式Webサイト
  http://japanese.bluetooth.com/

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(大和 哲)
2005/04/26 11:01

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