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第2回調査:スマートフォンに関するアンケート
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インターネット生活研究所
ケータイ分室

 本コーナーは、さまざまな調査報告書を発行している「インターネット生活研究所」のケータイ分室です。ケータイ Watch読者の皆様にご協力いただきながら、携帯電話に関連する各種調査を行なっていきます。


「第2回調査:スマートフォンに関するアンケート
集計結果

 2006年11月20日(月)~22日(水)にかけて、本誌上で読者アンケート「第2回調査:スマートフォンに関するアンケート」を実施したところ、592人の方からご回答いただきました。ご協力いただき、ありがとうございました。


 回答者の属性は以下の通り。

 現在、主に利用しているキャリアは、NTTドコモが151人(25.5%)、auが162人(27.3%)、ソフトバンクが161人(27.1%)、ツーカーが1人(0.2%)、ウィルコムが116人(19.6%)。年齢階層は、10代が31人(5.2%)、20代が147人(24.8%)、30代が252人(42.6%)、40代が143人(24.2%)、50代が19人(3.2%)、60代以上が0人である。

 なお、本調査では、本誌読者が一般消費者と比較しケータイの市場動向に関心の高いユーザーであることから、「コアユーザー」と定義している。

 スマートフォンの認知度を聞いたところ、「所有している」が39.2%、「知っているが持っていない」が56.6%で、スマートフォンの認知度は95.8%となった。ただし、自由参加型アンケートの結果であるため、スマートフォンを認知している人の方が多くアンケートに回答している可能性が大きい(スマートフォンを知らない人は、アンケートへの参加率が低いと想定される)。

 スマートフォンの非保有者に対して、スマートフォンの利用意向を聞いたところ、「是非使ってみたい」は8.9%、「現在所有している携帯電話端末に追加して購入を検討中」が11.4%、「現在所有している携帯電話から買い換えを検討中」が17.2%となっており、利用意向は37.5%である。一方、「使ってみたいが、現在所有している携帯電話から買い換えるほどではない」が46.4%と最も高く、「あまり使いたくない」が10.8%、「使いたいとは思わない」が4.7%となった。

スマートフォンの認知度 スマートフォン非利用者の利用意向

スマートフォンを利用しない理由

 スマートフォンを使いたくないと回答したユーザーに、その理由を聞いたところ、「大きい」が52.7%で最も高く、「一般の携帯電話の機能で十分」の45.5%、「使いづらそう」の43.6%、「重い」「端末価格が高い」の41.8%と続く。

 利用者、非利用者をあわせたスマートフォンで魅力的な機能は、「フルブラウザ」が73.6%でトップ、ついで「キーボード」が62.0%、「フリーソフトや自作プログラムのインストール」が61.8%、「無線LAN」が56.4%の順である。

 一方で、スマートフォン利用者が実際によく使う機能は、「フルブラウザ」が71.6%と最も高く、「フリーソフトや自作プログラムのインストール」の69.8%、「キーボード」の56.9%、「スケジュール」の54.3%、「タッチパネル」の50.9%となっている。「無線LAN」は魅力的な機能であったものの、33.6%とそれほど高くない結果である。

スマートフォンで魅力的な機能 スマートフォンでよく使う機能

 スマートフォンを使いたくないと回答したユーザーに、その理由を聞いたところ、「大きい」が52.7%で最も高く、「一般の携帯電話の機能で十分」の45.5%、「使いづらそう」の43.6%、「重い」「端末価格が高い」の41.8%と続く。

 利用者、非利用者をあわせたスマートフォンで魅力的な機能は、「フルブラウザ」が73.6%でトップ、ついで「キーボード」が62.0%、「フリーソフトや自作プログラムのインストール」が61.8%、「無線LAN」が56.4%の順である。

 一方で、スマートフォン利用者が実際によく使う機能は、「フルブラウザ」が71.6%と最も高く、「フリーソフトや自作プログラムのインストール」の69.8%、「キーボード」の56.9%、「スケジュール」の54.3%、「タッチパネル」の50.9%となっている。「無線LAN」は魅力的な機能であったものの、33.6%とそれほど高くない結果である。

スマートフォンの不便な点 スマートフォンを利用したい場所

スマートフォンの端末価格に対する意識

 スマートフォンの端末価格に対しては、「高い」が32.8%と最も高いが、「妥当」と感じているユーザーも22.6%、「機能の割は安い」も11.1%存在し、スマートフォンの機能と価格のバランスに納得しているユーザーもみられる。

 最後にスマートフォンについての自由意見では、スマートフォンが中途半端なものと考えているユーザーも多い。特にノートPCと比較した場合、画面が小さく作業効率が悪く、画面を大きくするのであればノートPCで良い、という意見や、携帯電話とノートPCでできることを無理矢理一緒にしなくても良いという声もある。

 モバイルPCとは異なる方向性を示し、その利便性を明確にして魅力をアピールすることが、スマートフォン市場を形成する上で必要不可欠と考えられる。

 スマートフォンに対するユーザーの全体的な評価は、「便利そうだけど価格も高くとりあえず必要ない」といったところ。また、各キャリアとも販売に消極的で、端末の種類も少ないこともあり、その利用はビジネスマンの一部などごく限られたものになっている。とはいえ、W-ZERO3のヒットもあり、スマートフォンの認知度、普及もあがってきているのも事実。

 一方で、日本の携帯電話の機能は海外のものと比較しても非常に高機能なものとなっている。今後、ビジネス面での利用やPCとの連携など、ノートPCとの差別化を図り、スマートフォンの位置づけの明確化が重要となるだろう。

 また、PDAのように市場が縮小しないためには、価格の低下、使いやすさの向上、そして魅力あるデザインの端末、といったビジネスマン以外の一般ユーザーにも受けいれられるスマートフォンの登場にも期待したい。



 なお、本調査では、本誌読者に加え、民間のインターネットリサーチ会社が保有するアンケートパネルに対しても同様のインターネット調査を行ない、一般ユーザー(1,650サンプル)のスマートフォンに対する意識も調査した。

 インターネット生活研究所では、スマートフォンについてユーザーがどのようにとらえているかを調査・分析した調査報告書『マーケットフラッシュ スマートフォン利用動向調査』を発表している。本報告書では、実際にスマートフォンを使っているユーザーがどういうシーンで使っているのか、またどういう要望を持っているのか、また使っていないユーザーに対しては、使わない理由などを調査している。さらに、一般ユーザーとコアユーザーの両者の意見を比較している。

 一般ユーザーとコアユーザーでスマートフォンの利用意向を比較すると、一般ユーザー、コアユーザーとも40%以上が「使ってみたいが、現在所有している携帯電話から買い換えるほどではない」と回答している。「是非使ってみたい」は一般ユーザーが16.0%、コアユーザーが8.9%、「現在所有している携帯電話端末に追加して購入を検討中」が一般ユーザーは0.9%、コアユーザーでは11.4%、「現在所有している携帯電話から買い換えを検討中」が一般ユーザーは0.9%、コアユーザーでは17.2%となっており、コアユーザーの方が利用意向は高く、具体的に検討しているユーザーの割合が高い。

 反対に、「あまり使いたくない」はコアユーザーの10.6%に対し一般ユーザーで14.2%、「使いたいとは思わない」がコアユーザーの4.7%に対し一般ユーザーでは16.3%であり、一般ユーザーの方が使いたくないユーザーの割合が高い。

スマートフォンの利用意向

●マーケットフラッシュ スマートフォン利用動向調査
提供形態 A4版印刷冊子
ページ数 70ページ
販売価格 10,500円(税込)
●マーケットフラッシュ スマートフォン利用動向調査〈PDF 印刷可能版〉
提供形態 Webサイトからのダウンロード
データ形式 PDFファイル(プリントアウト可能)
販売価格 10,500円(税込)
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(インターネット生活研究所:柴谷 大輔)
2006/12/21


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