アールストリーム、タブレット型含むAndroid端末を秋投入


 アールストリームは、台湾のMUCHTEL TECHNOLOGY(マッチテル)と、Foxconn International Holdings(フォックスコン)の3社で、Android端末の開発と日本の携帯市場開発について相互協力すると発表した。

 アールストリームでは、2010年秋にもAndoroid OS対応端末「Rstream A1」を投入する。法人向けに展開される同端末は、端末企画・デザインをマッチテル、設計・製造をフォックスコンが行い、サービス企画全般をアールストリームが担当している。なお、マッチテルは台湾モバイルの元副社長が創業したスマートフォンメーカー、フォックスコンは電子機器のEMS企業となる。

スマートフォンのほか、今後Android対応タブレット端末も

 「Rstream A1」は、Android 2.1対応のマッチテル製スマートフォン。SIMロックフリー端末となる。

 チップセットはクアルコム製のMSM7227 600MHzを搭載する。ディスプレイは3.2インチ、320×480ドットの静電式タッチパネルとなり、カメラはAF付きの500万画素クラスを装備する。内蔵メモリはRAM256MB、ROM512MB。

 通信方式はW-CDMA/HSPA(850/1900/2100MHz)、GSM/GPRS/EDGE(850/900/1800/1900MHz)。IEEE802.11b/g準拠の無線LAN機能やBluetooth 2.0+EDRをサポートする。GPSやAGPS、加速度センサーや地磁気センサーを搭載する。対応言語は日本語・英語・中国語。

 連続待受時間は約522時間で、連続通話時間は約350分、いずれも3Gのテスト環境によるもの。大きさは約116.4×58.1×12.9mmで、重さは約123g。

 3社は今後さらに協力関係を強化していく方針で、SaaS型業務支援サービスに最適化されたAndroid端末、およびそのアプリケーション開発を推進していく予定。「Rstream A1」に続く第2弾として、タブレット端末「アンドロイドパッド(仮称)」の開発を進めているという。

 この端末は、Android OSを採用した7インチクラスのタブレット端末となり、3GおよびGSMに対応。AF付きの300万画素カメラを搭載し、GPSやBluetoothをサポートする。日本語対応。大きさは179.4×110×11.25mm。

中国の訪日観光客向け支援サービス

 アールストリームでは、6月9日、MVNOとして、音声・データ通信サービスを提供すると発表。日本通信をMVNE(MVNO支援、および通信システム提供者)として、
FOMA網を使ったモバイルサービスを展開し、モバイルIP電話ソフトをプリセットしたAndorid端末を発売すると案内していた。

 今回の「Rstream A1」は、秋を目途に大手企業のショッピングセンターへ導入される予定の端末となる。新たに発表されたタブレット型Android端末も秋頃を目途に提供される予定だが、時期は確定してないという。

 今回料金プランの概要も案内されており、基本料金が月額3000円~4000円、携帯電話への通話料金が、国内/台湾/韓国へ40秒10円~、米国/中国へ2分10円~、固定電話への通話料が国内外2分10円となっている。このほか初期登録料として3000円程度かかる。

 また、アールストリームでは、「Rstream A1」を中国国内居住者や企業向けオンラインショッピングモールサイトなどでも販売する。中国現地企業を通じて、訪日観光客やビジネスパーソンなどに提供される。SIMロックフリー端末となるため、中国国内で購入したSIMカードを使って中国でも利用できるとしている。

 端末は、中国からの訪日観光客やビジネスパーソンらを対象に、GPSを使ったナビゲーションアプリや、乗換ツールの案内、ショップ紹介、グルメ案内やクーポンなどが提供される。「Rstream A1」には、こうしたアプリケーションへのアイコンがプリセットされる。

 アールストリームでは今後、ショッピングモールや旅行会社、商社、物流会社などでの直接販売を拡大していく方針。

 



(津田 啓夢)

2010/6/22 18:19