本日の一品

小型&タフなAndroid端末「Atom」でデレステとアリスギアをプレイしてみた
2018年12月26日 06:00
今回は、手のひらにすっぽり収まるサイズで、防水・防塵・耐衝撃性能を備えたAndroidスマートフォン「Atom」を紹介する。この記事が掲載される頃には、すでに「みんなのケータイ」かなにかでどなたかが紹介しているかもしれないし、他所でもレビューがガンガン上がっているので、基本的な紹介は省く。「頑丈だからアウトドアで使ったり、通話専用やサブ端末として運用したりするならオススメ」のような話はしない、ということだ。
ではどうするかというと、ゲームがどれだけ遊べるのか、という点に注目して話を進める。Atomは、約2万259円(179ドル)と安く買えた割に、チップセットはMediaTekのMT6763V/B(2.0GHz×4、1.5GHz×4のオクタコア)で内部ストレージは64GB、RAM4GBと、悪くないスペックを備えているので、ゲームがまったく動かないなんてことはないと思っている。それよりも障害となるのは、Atomのディスプレイサイズが2.45型と小さく、解像度も240×432ドットと低いこと。小さくて粗い画面をずっと見続けるのは目がつらくなるし、これほど小さいと誤操作が頻発するのは明らかだ。
それでも、スキマ時間にサッと取り出して使う、サブ端末としてどの程度遊べそうなのか、気になる方もいるのではないだろうか。前置きが長くなってしまったが、ここでは「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下、デレステ)と、筆者がハマっている「アリス・ギア・アイギス」(以下、アリスギア)をプレイしてみる。
こういったレビューをする際はツールなどを用いて細かく調査していたが、本製品をメインで使うケースは考えづらく、目への負担が重くて長時間プレイできないという事情もあり、あまり突っ込んだ内容になっていない。なお、普段は両タイトルともにiOSで遊んでいるため、Atomでは一からプレイし直した。
まず、デレステから試してみた。デレステはチュートリアルのLIVEをプレイする際、グラフィックなどの設定を自動で調整してくれる。その際にオススメされた設定は「3D標準」。いくら描画の負荷が軽い(画面が小さくて粗い)とはいえ、「3D標準」で動作するものだろうか、という不安は的中した。動くことは動くのだが、ノーツやアイドルのアニメーションがややカクついて見える。我慢すればなんとかプレイできるものの、ストレスは溜まる。「3D軽量」でも見え方に違いは感じられなかったが、「2D標準」に設定すると一気に動きが滑らかになる。
描画よりもプレイヤー側としては、LIVE(WIDE)はめちゃくちゃやりづらい。ノーツが小さいので狙いづらいというのもあるが、ノーツ2つを同時にタップする際、ノーツ同士の位置が隣接していると、左右の指が当たる。筆者は指が太いこともあり、ミスが頻発する。難易度PROなら、曲によってフルコンボが可能なくらいで、MASTERではアイドルをある程度揃えないとクリアできなさそうだ。
ただ、縦画面でプレイするLIVE(SMART)との相性は良い。同モードは指一本しか使わないし、Atomはギュッと握りこめるサイズ感でホールドしやすく、片手で遊べる。近年のスマートフォンは本体サイズが大きく、LIVE(SMART)をプレイしようとすると、両手を使うことになるケースもよくあるので、それと比べるとだいぶ遊びやすいはずだ。
次に、アクションシューティングゲームのアリスギアを試してみた。本作は縦画面表示なので、片手持ちでプレイすることになる。つまり、フィジカル的に遊びやすくはあるのだ。ただ、バトル時は親指を常時使うため、画面の下半分くらいが親指で隠れてしまうし、やっぱり誤操作が起きやすいのは難点。ステージによっては親指を離して画面を確認する余裕がないので、かなり困る。だが、アリスギアはバトル時のUIをカスタムする機能を実装している。この機能を活用することにより、見やすさと操作性をある程度確保できた。
動作の応答性に関しては、問題ないように思う。動きは滑らかとは言いづらいが、ストレスが溜まるほどではない。テキストが小さいと潰れて読めないこともあるが、これはどうしようもない……。
繰り返しになるが、Atomでゲームをプレイする際に障害となるのは、画面の小ささと解像度の低さである。見づらく、目を酷使するため、長時間プレイはオススメできない。ちょっと時間が空いた、外出中にメインの端末のバッテリーが切れた、そんなときに少しだけ遊ぶという用途であれば、なかなか役に立ってくれるだろう。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
---|---|---|
Atom | Kickstarter | 179ドル(Early Birdの価格) |
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