Googleチェックアウトで募金、ついでにアプリも購入

2011年3月25日 06:00
(太田亮三)

 東北地方太平洋沖地震の発生を受け、モバイル業界も義援金コンテンツなどさまざまな動きが広がっている。弊社でも特集ページを用意しているので、活用していただきたい。

 筆者はというと、グーグルがGoogle チェックアウトを使った募金を開始するというニュースを見て、Androidマーケットで既に登録してあるので簡単だと思い、わずかだが募金をした。ほかにも、チャリティーアバターなど義援金コンテンツはさまざまなものが登場している。普段使っているサービスのWebサイトを見れば、なんらかの案内がなされていることだろう。それがきっかけ、というわけではないが、筆者はAndroidマーケットで有料アプリを探し、募金に関連したコンテンツではないものの、ハドソンの「ボンバーマン道場」(450円)を購入してみた。

 2008年の7月に遡るが、ハドソンがiPhone版の「ボンバーマン」を初めて出すというタイミングで事前にアプリを試す機会があった。今回、Android版のボンバーマンに触れて、その操作感に当時を思い出してしまった。タッチパネル上の方向キーの使い方などは継承されているようだ。本稿執筆時点で自宅待機・自宅作業が続いているため、息抜きや気分転換に活躍している。

 

 さて、たわいもないアプリ購入話だが、筆者としては、被災地、ひいては先行きが不安な日本経済に貢献するものとしてあえて取り上げてみた。我慢や自粛をするのではなく、今までと同じでいよう、という考えからだ。筆者的に興味のあるゲームやアニメ、劇場公演など、エンターテイメント分野は、震災を受けて発売延期、イベント中止といった知らせが相次いでいる。建物の被災、物流・交通の混乱、計画停電などもあり、仕方がない状況だが、残念なことに変わりはない。

 こうした明るくない状況にあって、幸いにも被害の無かった筆者などが意気消沈してしまってはダメだと思う。綺麗事や理想論のようではあるが、長期的にみて、被災地の復興の礎となるのは、元気な私たちが再び築きあげる「日常」ではないだろうか。今は、以前と同じ「日常」とは呼べない状況だ。いち早く、これまでと変わらぬ日常を取り戻し、経済をこれまで以上に力強く動かす歯車となることが、被災地への貢献だと思っている。