LYNX SH-10Bで悲喜こもごも

2010年9月29日 06:00
(関口聖)

 ソフトウェアプラットフォームがAndroid 1.6となる「LYNX SH-10B」では、デフォルトのブラウザがWebKitベースということで、Flashコンテンツこそ利用できないが、横長ディスプレイ&キーボードもあわさって、さまざまなパソコン向けサイトを利用するのに都合がいい。

 関口がよく利用するサイトで、ケータイ版と大きな違いを感じたサービスの1つが、国交省の「防災情報提供センター」のリアルタイムレーダーだ。初めてパソコンを購入したときにも「いつでも気象情報が確認できる」ことにもっとも感動したものだが、刻々と移り変わる降雨状況を、全国規模で逐次チェックできるこのサイトは、ケータイ版にアクセスすると1時間おきの状況しか確認できない。ところがLYNX SH-10Bのブラウザであれば、横長なデザインのリアルタイムレーダーをほぼ一画面で、10分おきに移り変わる様子がわかる。首都圏の方にはお馴染みの「東京アメッシュ」も、パソコンと同じように利用できる。この使い勝手は人にオススメしたくなる。

 一方で、先述したようにFlash対応コンテンツは利用できない。なので最近話題のソーシャルアプリは苦手なコンテンツの1つだ。もっとも携帯向けソーシャルアプリの多くはブラウザでプレイするので、そちらならいけるかも、と一瞬思ったが実際に利用しようとすると、どうやらまだ非対応のよう……。たとえばmixiへブラウザでアクセスすると、「mixi Touch」ではなくパソコン版が案内される。LYNX SH-10B向けのmixi閲覧用アプリはあるが、それではソーシャルゲームが利用できない。もしかしたら、無線LANをオフにして、3G回線だけで接続すればいいのかも? などと思って試してみたが、やっぱりmixi Touchにはアクセスできなかった。モバゲーで「喧嘩番長」を楽しもうと思い、Yahoo!モバゲーにアクセスしようと思ったが、本稿執筆時点ではまだサービス停止中だ。

 最近では「コロプラ」のAndroid対応版も登場したし、LYNX SH-10Bでアレコレ利用できるようになるのは時間の問題なのだろう。それはわかっていても、今は「LYNXだと『まちつく!』遊べないのかー」と寂しいつぶやきを止める術がないのであった。