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大人の街に変身中の渋谷!? 「セルリアンタワー東急ホテル」
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ゼロ・ハリ 「日本のモバイルキング」、「中年ガジェットキング」など数々の異名を持つ。数多くのパソコン雑誌に執筆。購入した携帯グッズはそろそろトン単位に突入か? |
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筆者には一見して、きれいになった現在のニューヨークより数段ダーティな街に写る渋谷も、現在、街をあげて「ガキんちょの街」から「大人の街」に変身中らしい。大人という言葉が一体何歳くらいの人間を指すのかなかなか難しいが、年齢にかかわらず成人度の高い人向きの街、ということであれば、渋谷もまだまだなのかもしれない。
渋谷のブロードバンドホテル
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大きな吹き抜けのロビーにあるラウンジ「座忘」
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渋谷近辺には、都市ホテルからビジネスホテルまで東急系のホテルがいくつかある。今回宿泊した「セルリアンタワー東急ホテル」は、本連載では以前ご紹介した「東急エクセルホテル渋谷」以来、2軒目の渋谷にあるホテルになる。「セルリアンタワー東急ホテル」の完成は、はっきりとは記憶にないが、確か2001年の5月頃だったように思う。開業当時の売り文句は、やはり確か「大人の街」それと「ブロードバンド」だったような印象がある。
雑踏の渋谷駅を降りて「モヤイ像」側に出ると、東急プラザビルの向こう側、246号線沿いに40階建てのセルリアンタワーがニョキッと見える。田舎者には複雑な構造の歩道橋を渡って、ゆっくりと歩いても約5分足らずで、セルリアンタワー東急ホテル2階のロビーに繋がるエスカレーター下に到着する。
エスカレーターを昇り、ホテルのショッピングゾーンを通り抜けると、大きな吹き抜けの明るいロビーに到着する。ロビーで待ち合わせや、ゆっくりとお茶を飲むなら、庭の眺めの綺麗なガーデンラウンジ「座忘」(ザボウ)が最適だ。セルリアンタワーは17階までがオフィスフロアで、セルリアンタワー東急ホテルの客室は19階~37階に414室あるらしい。客室階の中でも35階~37階の最上階はスペシャルサービスの受けられるエクゼクティブフロアとなっている。
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渋谷駅からでも見える高層の「セルリアンタワー」
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下層階がオフィス、高層階がホテルとなっている
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48平米のゆったりできる客室
今回、筆者が宿泊したのは、34階(禁煙)の「コーナーツインルーム」だ。ワンフロアに3室ほどある「コーナーツイン」は49平米の専有面積を持ち、感覚的には小さな3DKのマンションと同じくらいの広さだ。客室に余裕があれば、マウンテンビュー、シティビュー、ベイビューの3カ所の夜景を選択できる。
筆者は事前にバスルームから東京タワーの見えるシティビュールームを予約した。コーナーツインは、エントランスホールと寝室、バスルームの3つが明確に分離されており、客室のワーキングデスク横にはケーブルTVのインターネットも設備されている。1泊の価格はルームチャージで4万円台後半ではあるが、インターネットでの宿泊プランなどを上手く使うと2割近くは安くなる場合があるようだ。もっとも、2割安くなったとしても、近辺のビジネスホテルの3倍近い料金ではある。
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34階のコーナーツインから東京タワー方面を見る
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寝室からの夜景は新宿高層ビル側の方がグッドかも!?
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高層タワーとはいえ、今や34階ではさほど高いという印象はなかった。しかし実際には34階客室からの眺めは、途中を遮るモノがないため、東京タワーを越えて、遠くお台場上空で旋回して羽田空港に着陸態勢に入る航空機までもがはっきりと見えた。寝室は、海外ホテルの巨大キングサイズベッドほどのインパクトはないものの、幅120センチのクイーンサイズのベッドが2個余裕で並ぶ広さだ。一般の都市ホテルに比べても圧迫感は全くなく、室内での仕事にも余裕が生まれ、快適な朝が確実に迎えられる安心感がある。
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クイーンサイズのツインルームはゆったりしている
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ナイトテーブルの下段に入っているセーフティボックスは便利
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独立したシャワーブースのあるバスルームからはバスタブに浸かったままで東京タワーが見える。しかし熱めのお風呂が好きな人なら、実際には湯気でガラスが曇り、時々お湯をかけてやらないと快適な夜景は拝めそうもない。高温のシャワーを浴び、次に低温で長めの風呂にゆっくりと入る人にはベストな環境だろう。
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シャワーブースも設けられたバスルームには、女性好みのアメニティも豊富に揃っている
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バスタブの中からライトアップされた東京タワーが見られる
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1晩1000円でCATVインターネットが使い放題
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客室インターネットは最初はこの画面からログインする
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客室には、十分仕事ができるサイズのワーキングデスクが用意されており、机の脇には十分な数のコンセントと、カテゴリー5のイーサネットポート、モデムポートが用意されている。イーサネットケーブルさえ持参すれば、一晩中、CATVインターネットが1000円で使い放題だ。
昼間時間帯は快適スピードのインターネットも、夜間、特に深夜ともなると、スピードも鈍化する。Web上のベンチマークではせいぜい数百kbps止まりになってしまう。東京都内では、ブロードバンド対応ホテルは最近急に増加してきてはいるが、これからは実際のインターネットパフォーマンスも重要なファクターになりそうだ。
初めて客室でインターネットアクセスを行なうと、セルリアンタワー東急ホテル専用のログイン画面が表示される。予約時に客室のインターネットを利用することを予約デスクに伝えていたが、ユーザIDやパスワードを知らされていなかったので、フロントに電話したところ、直にユーザIDとパスワードを教えてもらい、ゲートウェイ画面をクリアし、即座にインターネットに接続、自由なネットサーフィンが実現できた。もちろんOutlookによるメールの送受信も問題なく可能だった。
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デスクサイドにイーサネットやACコンセントがある
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客室インターネットは最初はこの画面からログインする
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他の都市ホテルにはない特長
「セルリアンタワー東急ホテル」には、他の都市ホテルには絶対にない特長が1つある。ホテルの地下2階には、なんと、200人の観客を収容できる本格的な「能楽堂」が用意されているのだ。地下2階までエレベーターで降りると案内板がある。能楽堂に至る長い石畳のアプローチの美しさは最高だ。特に公演のない時には午後、一般客の見学も可能だ。
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地下2階の能楽堂へのアプローチ
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200名が能を鑑賞できる本格的な能楽堂
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また2階フロアには、「ジェージーブラット」と呼ばれる本格的なジャズクラブがあり、祝祭日を除く平日なら1日2回のライブを体験できる。料金もリーズナブルでドリンクコースで4000円、ディナーコースでも7000円近辺で本格的ライブジャズを楽しめる。あいにく筆者が宿泊した日は祝日で残念ながらライブ体験はできなかった。
同じホテルの2階には、リビング・ダイニング用品からファッション、インテリア、ステーショナリーグッズを扱う「INTOUCH」というセレクトショップがある。大きな余裕のあるスペースに、こだわりで集めたそれほど多くはない商品が見やすく並べられている。中でも筆者は特にこだわりのあるステーショナリーにとても興味を覚えてしまった。
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あいにく休日で休演の本格的ジャススポット「JZ BRAT」
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文具にユニークなアイテムをそろえた「INTOUCH」
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ホテル内にある和食の名店「金田中」
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「金田中 草」の朝食。全部食べると結構満腹になる
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出張でも、仕事とは全く関係のないバケーション旅行でも、「朝食」はその日1日のパワーや、ビジネスの成功の鍵を握る重要なアイテムだ。ビジネスホテルではなく都市ホテルに宿泊したなら、ありきたりのバイキングスタイルの朝食ではなく、ウエイターに全てをオーダーでリクエストするアラカルトメニューも快適だ。しかし、セルリアンタワー東急ホテルでは、そんなことも全て忘れて良い和食の名店がある。
新橋に本店のある高級料亭「金田中」が地下2階と2階に出店している。本格的な日本料理は茶室も用意されている地下2階の「金田中」で、そして落ち着いたテーブル席での和朝食は2階の「金田中 草」(KNETANAKA SOU)でゆっくりと食べることが可能だ。たっぷり納豆をご飯にかけて、ビニールパックされた味付け海苔で一気に駆け込むように食べる和朝食も悪くないが、たまには、2重構造になった桐の箱の上段に入った海苔を下段の焼け石でゆっくりドライにさせて食べる朝食も別の趣があって楽しいものだ。
セルリアンタワー東急ホテルはそこそこ高級で、ごく普通のビジネスマンが出張に泊まるには決して安くはないが、週末や週初めの出張に利用し、家族や恋人と一緒に過ごすにはベストロケーションのベストホテルのひとつだろう。
はぶふぁん!
・ セルリアンタワー東急ホテル
http://www.ceruleantower-hotel.com/
・ セルリアンタワー
http://www.ceruleantower.com/
(ゼロ・ハリ)
2002/02/21 11:10
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