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第4回:ニューヨーク・ニューヨーク!
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ゼロ・ハリ 「日本のモバイルキング」、「中年ガジェットキング」など数々の異名を持つ。数多くのパソコン雑誌に執筆。購入した携帯グッズはそろそろトン単位に突入か? |
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ニューヨークは、海外で筆者が好きな街のひとつだ。初めてニューヨークへ行ったのはもう昔のことでよく覚えていないが、仕事であまり行く機会がなくなった現在でも、バケーションで行ったり、個人の趣味の範囲でパソコン関連のコンベンションを見に行くことがある。10年くらい前のニューヨークは、オールディーズな映画の通り、地下鉄の車両は落書きだらけ、地面から吹き上げる蒸気を切り割いて、イエローキャブがしつこい程クラクションを鳴らしながら、信号無視のの歩行者を威嚇して走り抜ける街だった。古くは、「タクシドライバー」や米国版「ゴジラ」、「You’ve Got A Mail」など、その街は、実際には行ったことがない日本人にもスクリーン上ではお馴染みの街だ。
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2代目キングコングが登った。最上階は、昔は外に出られたが今はどうなのか知らない
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ニューヨークの写真でよく見かけるのがこのアングル!
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■ 安全・きれいになったニューヨーク
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イエローキャブのドライバーとお金の受け渡しをする窓口。夜は必須なのかも……
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現在のジュリアーノ市長になってからは、ニューヨークの街は見違える程きれいになり、安全になった。昔、初めてニューヨークを訪れる旅行者等はJFケネディ空港からマンハッタンまで、実際のメーター料金の何倍ものお金をふっかけられることも日常茶飯事だった。数年前からこの区間は規定の料金体系が適用され、違反者は乗客のクレームで、営業免許の取り上げ等の厳罰対象になった。数カ国語で記載された旅行者に対する注意書きが空港で配布されていたのも昔のことだ。
以前は、エンパイアステートビルのすぐそばでも、すでに割れた陶器を手下げの紙袋に入れ、横断歩道で無理矢理ぶつかり、袋を落下し、「高価な陶器が割れた!、責任取れ!」というようないかついお兄ちゃんがたくさんいたり、写真のDPEを1時間で行なうという、お馴染みの「XXth Photo」というショップでは、乾電池とフィルムを買って、クレジットカードにサインする際に、よく見たら金額の先頭に「1」が余分に付いている事などは、ごく普通に行なわれていた街だった。
今でも、五番街の通りに面して、入り口が左右に2箇所あり、2箇所の入り口を挟むように大きな3箇所のショーウインドウがある、何でもありそうなお店はガジェットマニアがフラフラ入りそうなので、心構えが必要だ。真ん中の大きなショウウインドウにはAV電機製品からモバイルPC、オーガナイザーまでが所狭しと並べられ、客の興味を引くように、目玉商品のプライスだけが大きくマジックインキで書かれている。中に入ると、天井まで商品が整然と積み上げられており、最上段に近い所には、筆者も大好きなゼロハリーバートン社のアタッシェケースや格安に思える旅行鞄が大量に展示されている。
これらのショップのお客は、国外からニューヨークを訪れる旅行者や、米国内でも死ぬまでに一度だけでも自由の女神とマンハッタン島を見ようと考えてニューヨークを訪れる善良な米国人達なのだ。これらの店の店員さんが必ずしも悪党全では無いが、同一民族が国家を形成している日本国内の土産物屋と同じ感覚で買い物をすることは避けた方が良いだろう。
■ 筆者おすすめモバイルショップ
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五番街に面したモバイルショップ「UNPLUG IT」。名前がCOOLだ!
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ここ2~3年、毎年面白くなくなる米国の熱海(ラスベガス)で開催されるコンピューターショウのCOMDEXに対し、毎年6月中旬にマンハッタンで行われる「PC Expo」は、都会的なテイストで特にモバイル系ユーザーはまだまだ楽しめるだろう。マンハッタン地区は、道路の向い側のレストランにも車で行くような、だだっ広い過疎地のシリコンバレーとは異なり、電車やフェリー通勤のビジネスマンも多く、マンハッタンのビジネスマンはモバイルPCを鞄に入れて徒歩やタクシーでオフィスからオフィスを移動している。多くのビジネスマンがPDAをポケットに入れ、お昼休みのレストランで赤外線ポートを利用してデータ交換している姿も頻繁に見る事が出来る。西海岸でよく見掛ける体育館の様なパソコンショップは見当たらず、こじんまりした、趣味の良い個性的なパソコンショップが多い。
マンハッタン地区で筆者のよく行くパソコンショップのひとつは、五番街の通りに面した「UNPLUG IT」という店だ。店名から想像出来る通り、モバイル関連の商品を扱うお店だ。五番街の通りをはさんで斜め向かいには、米国全土に100箇所くらいのショップを持つCompUSAがあるが、新作ソフトやディスカウントセールが目的でなければ、覗くのも時間の無駄だ。もう一つ、マンハッタンにはガジェットキングには無視出来ないショップがある。日本からの旅行者が訪れることの多い、第二世代のキングコングが女優のジェシカラングを抱えて登ったり、一時は本当の爆弾テロで有名になったツインタワーの貿易センタービルのそばにある「J&R」だ。同じ地区に隣合わせて、ホームエレクトロニクスの店と、パソコンショップ、PDAやケータイショップがある。
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ニューヨークでは絶対に立ち寄るJ&R。マンハッタン・ロードウオーリアのルーツ
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貿易センタービルで地下鉄を降りて北に歩いてもわずかだ。途中には米国で、「オフィスデポ」等と並んで有名な大型文具店の「ステープルズ」や面白そうな小物の店が多く、寄り道をしていると、肝心のJ&Rにはなかなか辿りつけない。Civic Centerをはさんで、ちょうどロータリーの真向かいが目的の「J&R」だ。時々レイアウト変更があるが、先日行った時はPDAショップは、FAXやページャー(ポケベル)、ケータイ電話などと同じ店で扱っていた。ページャーもケータイも日本のように子供の玩具にはなっていないので販売方式もディスプレイの仕方も日本とはまったく異なる。海外の優秀な電話機メーカーが日本にまったく進出できないのは、このあたりがとても理解できないからだろう。
■ シェラトンNY・ホテル・アンド・タワーズ
シェラトンNY・ホテル・アンド・タワーズは、マンハッタンの52丁目と53丁目、6thと7th通りに囲まれたベストロケーションにある。南北20km、東西の幅、約3kmの細長い島であるマンハッタン島は南端の先端部分に市街地があり、人口が密集している。西側は広大なハドソン川を隔ててニュージャージー州、東側はイーストリバーを隔ててブルックリンだ。ホテルから徒歩圏に、ブロードウエイの劇場街や、近代美術館、有名なラジオシティ等がある。筆者はいつも近代美術館の別棟のミュージアムショップで、日本製ではないデザイナーグッズなどをお土産として購入している。
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STREETER。朝食はここで忙しそうに道行く人を眺めながらゆっくり食べよう!
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ちょっと変わったが、データポートに変わりはない
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■ ミュージカル・ソウルフード・ライブショウ!
ロードウオーリアでもニューヨークに来たら、日本とは「何かが違う」本場のミュージカルを見よう。チケットはブロードウエイ近辺のアウトドアで販売しているTKTS(チケット屋さん)で買うか、前述の貿易センタービルでも買える。知名度の高いミュージカルのそこそこ良い席をあまり努力せずに確実に入手するには、ホテルのコンセルジュが適当だろう。しかしこの場合、当日券で一人100ドルは覚悟する必要がある。長期滞在でもなく、時間が一番大事な場合には有効な方法だが、余裕のある旅行などの場合は、あちこち聞き歩いて、安く良い席を見つけるのも楽しみの一つだろう。
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大味な米国料理のなかでは、ここの「Soul Food」は日本人の口にも合う美味しさだ
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ニューヨークに来たら、多くの日本人はマンハッタン辺りの、ボリューム満点だが、あまり美味しくはない、日本語が通じる日本料理店や国内そっくりのラーメン屋さんでディナーをとることが多いみたいだが、マンハッタンに来たら一度は、南部黒人の伝統的家庭料理である「ソウルフード」を食べてみよう。ポテトや高菜料理、それにチャーハンに似たごはんモノがやけに旨い。もともとは南部の白人家庭に雇われていた黒人家族が捨てる残り物で工夫し考え出した料理らしいが、もちろん今は、そんなことはない。筆者が行くのは、ハーレムのアポロシアターのそばにある「Silvia’s」(シルビアズ)というそこそこ大きな店だ。ハーレムと聞くと、数年以上前には、旅行者はおろか、現地の人でも近づかない人もいるくらいの危険地域であったが、今はよほど裏通りにでも行かない限り安全だ。またホテルからもタクシーで簡単に行ける距離なのだ。
ソウルフードで満腹になったら、後は、マンハッタンでジャズやブルースのライブショウに出かけよう。Sylvia’sのごく近所に、「WELL’S」という月に一度だけ20人近くのミュージシャンが集まって演奏を聞かせてくれるジャズスポットがある。この週に合わせて出張するなど、普通のサラリーマンには出来る芸当ではないが、無理矢理合わせる価値はあるエキサイティングな演奏会だ。演奏も後半に近づくと、多くの黒人が前で踊りだし、ライブは絶頂にさしかかる。エンディングのテーマが流れ出してからタクシーを呼んでも、その日のうちにホテルに帰り着く事は可能だ。朝はホテルの1階にあるストリーターカフェで美味しいオレンジジュースから始めよう。
ではまた次回まで、はぶふぁん!
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20人近くのメンバンドのライブを聴けるのはニューヨークでは珍しい!
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いまだに木でできたエスカレーターを保守して使っている。早く見ないといずれなくなる
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(ゼロ・ハリ)
2000/05/18 00:00
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