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アート・ビビアン、電机本舗の迷惑メール障害対策ソフトを販売
アート・ビビアンは、電机本舗が開発した迷惑メール障害対策ソフト「携帯用メーリングリスト送信システム」の販売を開始した。提供価格は1回線あたり80万円~で、納期は受注後1カ月以内。
「携帯用メーリングリスト送信システム」は、インターネットで大量の迷惑メールが携帯電話に配信されることにより、各キャリアの携帯電話網の通信が滞り、インターネット経由でユーザーが発信した本来の携帯電話メールの配達が遅延するなどの配信障害を解決し、正規のメーリングリスト配信業者などがリアルタイムにメールを送信できるようにするというもの。
具体的には、インターネットサーバーにiモードを接続し、インターネットではなく、iモード網から送信先の携帯電話へメールを直送することで、インターネットと携帯電話網の接続ポイントを回避する。iモード網からauやJ-フォンの携帯電話網を経由することで、EZwebやJ-スカイのユーザーにもメールをリアルアタイムに送信できる。メールの配信能力は、送信用に接続する携帯電話1回線につき1日3万通となっており、回線は増設可能。対応OSはWindows 2000およびLinux。
なお、おもな販売先は、インターネットのメールサーバーを運用し、携帯電話向けにメーリングリストを配信する業者が対象とされている。このため、同システムが逆に迷惑メールの配信業者に悪用されることも懸念されるが、開発元である電机本舗によると、差出人がメールアドレスを偽って送信するようなことは不可能な仕様になっているという。
大抵の迷惑メールは、送信元が不明、もしくはキャリアのドメインを偽ったなりすましメールのアドレスになっている場合が多いが、同システムでは、メールの送信用に利用する回線(携帯電話)のアドレスは、キャリア側に登録した実存するメールアドレスでなければ配信は行なわれず、架空のメールアドレスで配信された場合は摘出され、配信が停止される仕組みになっているという。
同社では、「誰かの携帯電話を盗み、それを送信回線に使用するようなことでもない限り、迷惑メールの配信業者がこのシステムで迷惑メールを送ることは不可能」とコメントしている。
・ 電机本舗
http://www.dnki.co.jp/
・
電机本舗、パソコンからiモード端末経由でメール配信可能にするソフト
(松下 麻利)
2002/05/27 18:52
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