米Palm社は、昨年6月に発表した東芝との共同開発によるBluetoothカード「Palm Bluetooth Card」を製品化し、3月4日から販売を開始すると発表した。日本においても4月上旬に発売される予定で、店頭価格は2万円以下になる見込み。
「Palm Bluetooth Card」は、SDカードの拡張規格「SDIO(Secure Digital Input/Output)」に基づいて設計されたBluetoothカード。拡張カードスロットを搭載したPalm m500/m505、および今後発売されるすべての同社製Palm OS搭載PDAで使用できる。昨年のプロトタイプ発表時には、2001年中に製品化される予定だったが、発売時期が若干延期され、今回正式に発売が決定した。
カードスロットに同カードを挿し込むことで、Palm同士、またはBluetooth対応の携帯電話、ノートパソコン、プリンタなどと近距離(10メートル程度)で接続できる。Palm OS搭載PDA同士では、手書きメモの共有やチャット機能など複数のユーザー間でのコミュニケーションが可能で、携帯電話を介しては、ダイヤルアップによるインターネット接続をはじめ、Palmのアドレス帳から電話番号を選択するだけで電話をかけたり(インスタント・ダイヤリング)、SMSアプリケーションで携帯電話からショート・メッセージを送受信したりできる。なお、日本ではインスタント・ダイヤリングやSMSなどは使用できない。
・ Palm Inc. http://www.palm.com/
・ パーム コンピューティング http://www.palm-japan.com/