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au、GPS・動画配信・WAP2.0など新サービスを発表

KDDI 小野寺 正社長
 KDDIおよび沖縄セルラーは、GPSを使った位置情報サービス「eznavigation」、64kbpsパケット通信による動画配信サービス「ezmovie」など、新サービスを発表。12月上旬に対応端末「GPSケータイ」2機種、「ムービーケータイ」1機種を発売すると同時に新サービスの提供を開始する。

 今回発表された新サービス群は、KDDIが以前から「次世代サービス」として予定していたもの。主な内容は「eznavigation」「ezmovie」「WAP2.0の対応」「ezplusの通信機能搭載」の4点で、さらにこれらの新サービスに適した料金体型を一新している。

 「eznavigation」は、GPS衛星を使ったクアルコムの技術「gpsOne」を使用した位置情報サービス。次世代サービスとしてユーザーの期待も高い位置情報サービスで、携帯電話に小型GPSレシーバーを内蔵し、衛星からの信号を同時に3つ以上受信することにより、誤差範囲は数メートル以内という精度の高さが特徴。これらの情報を利用し、地図サービス、グルメ・タウン情報、天気予報などと連携したサービスを提供する。発表会場では、ドアtoドアのルート検索サービスや、メールに待ち合わせ地点の情報を添付し、相手側の携帯でその位置が確認できるといったサービスのデモが行なわれていた。同機能は、エンターテイメント系のコンテンツにも応用でき、家庭用ゲーム機で人気の「シーマン」を使ったコンテンツでは、自分の職場や自宅を登録することによって、「まだ仕事してんのかよ」といった位置情報を媒介にキャラクターとコミュニケーションが取れる仕組みになっている。また、日立製端末「C3001H」は、セキュリティサービス大手のセコムが手がける「ココセコム」に対応するなど、様々なアプリケーションが考えられるという。


 64kbpsのパケット通信を用いた動画配信サービス「ezmovie」は、cdmaOneの64kbpsパケット通信を用いてMPEG4形式の動画やMP3、QCELPといった音声ファイルを配信する。12月の段階で60、1~2月には100を越えるコンテンツが提供される予定。家庭用のビデオカメラで撮影した動画をパソコン上で編集、ケータイにメール添付して送ることができるソフトウェアも開発しているという。そのほかにも同機能は、広告サイトの入り口にムービーを置くことにより集客効果を高めるなど、ビジネスでの利用も期待されている。

 また、今回の新サービス開始に際し、Javaサービス「ezplus」も強化される。アプリケーションサイズは従来と同じで最大50KB。サーバーとHTTPを用いて通信する機能が付加される。これにより、現在iアプリで提供されているような情報を自動更新するエージェント機能やネットワーク対戦ゲームなどが利用できる。

 今回発表された新端末3機種は、いずれもXHTML Basicをサポートするコンテンツ記述の標準規格「WAP2.0」に対応したブラウザを搭載。これにより、Compact HTMLで記述されたiモードの一般サイトの閲覧が可能になる。もちろん、従来のEZwebの記述形式HDMLおよびWMLも閲覧可能。また、携帯電話を使ったショッピングやバンキングで必要不可欠となる通信時のセキュリティについては、WAP2.0が採用するプロトコル「TLS」のほか、パソコン向けのインターネットやiアプリでサポートされ、事実上標準規格となっている「SSL」もサポートしている。

 これら新サービスの開始に当たり、データ通信の料金体系も一新される。「GPSケータイ」「ムービーケータイ」専用の基本料金として月額300円の「EZwebmulti」を新設。さらに、従来から提供されている64kbpsパケット通信のオプションサービス「PacketOne64」を「高速パケットサービス」と名称変更し、月額600円で提供する。この2つを組み合わせることにより、64kbpsでの動画配信が行なえるようになる。

 EZwebmultiの料金体系は、午前1時~午後5時の「お得タイム」と午後5時~午前1時の「標準タイム」の2つの時間帯によって分かれている。「お得タイム」の時間帯では、1パケットあたり0.2円。ただし、1回のアクセスで100パケットを越えた分に関しては0.1円と変則的な料金体系になっている。一方、「お得タイム」では、従来のEZwebと同じで、1パケット0.27円。なお、Eメールの送受信に関しても一律で1パケット0.27円となっている。なお、KDDIでは、2002年3月末まで特別キャンペーンとして、EZwebmultiと高速パケットサービスがのセットが月額300円で利用できる。

 都内で行なわれた発表会には、KDDI 小野寺 正社長が新サービスに関してスピーチを行ない、「次世代のスタンダードとも言える技術を採用したサービスでどこよりも先べんを切って我々がやる。今後も、固定回線とのインテグレーションも踏まえつつ、より豊かな通信環境をユーザーに提供していきたい」とした。


eznavigationのサービスイメージ図 ezplusと連動した地図情報サービスも可能

従来、EZweb向けに位置情報コンテンツを提供してきたメーカーもいち早くeznavigationに対応 ドアtoドアのナビゲーションや友達に正確な位置をメールで知らせることもできる

ezmovieの概要。64kbpsでの接続が前提になっている ムービーをパソコンで編集、ケータイへ転送するソフトも無償で提供される予定

・ 新サービス紹介ページ
  http://www.au.kddi.com/new/index.html
・ au
  http://www.au.kddi.com/

au、GPS対応の「C3001H」「C3002K」と動画再生の「C5001T」

・ ニュースリリース
  http://www.kddi.com/release/2001/1112/index.html


(伊藤 大地)
2001/11/12 16:59

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