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Pocket PC 2002は、コンパックのiPAQや東芝のGENIO eなど手のひらサイズのPDAに搭載されているOSの最新版。今回のバージョンアップでは、画面のデザインがWindows XPライクになったほか、企業ユーザー向けの機能が強化されている。 ユーザーインターフェイス関連では、アイコンやメニューなどがWindows XPライクに変更されているほか、スキン機能を搭載しており、あらかじめ用意されたものや、オリジナルで作成したもので見た目を自由に変更できる。なお、スキン編集ツールについてはマイクロソフトから提供される予定だ。また、起動時に表示される「Today画面」もカスタマイズ可能になっている。 企業ユーザー向けの改良点としては、VPN（PPTP）に正式対応したことが挙げられ、Pocket PCから社内LANへのアクセスが可能になった。また、パスワード文字数の拡張やオートログインの設定機能などセキュリティ関連の機能も強化されている。また、マイクロソフトは、アンチウイルスソフトの開発を促すために、専用モジュールも用意しているという。そのほかにも、社内LAN・自宅・モバイル環境など、利用状況によって接続設定を切り替える機能なども追加されている。 ソフトウェア関連では、パソコン向けに広く普及しているインスタントメッセンジャー「MSN Messenger Service」を新たに搭載し、パソコンユーザーおよびPocketPCユーザーとリアルタイムでメッセージ交換が可能となった。スムーズなメッセージ交換を実現するために設けられた文字入力補助機能「MyText」では、よく使う文章をあらかじめ登録することにより、メニューから選ぶだけで文字の入力ができる。 マルチメディア再生ソフト「Windows Media Player」も、パソコン版の「Windows Media Player 8」相当にアップグレードされている。WMAやMP3といった音楽ファイルやMPEG4などの動画ファイルの再生が可能。特にストリーミング再生機能が強化されているという。 そのほかにも、標準搭載のWebブラウザ「Pocket Internet Explorer」も、モバイルにおける通信環境を考慮して、画像表示のオン/オフの切替ボタンが配置されるなど、細かい改良が加えられている。 また、パソコンとの同期を行なう「ActiveSync」は、バージョン3.5にアップグレードされ、Windows XP、Office XPに対応した。新バージョンでは、受信トレイのサブフォルダ内のメールも同期が可能になったほか、インターネットに接続されたパソコンがあれば、Pocket PC自体に通信回線を用意しなくても、クレードル経由でPocket PCからインターネット接続が可能になる。 なお、マイクロソフトでは、IEEE 802.11bやBluetoothといった無線通信規格への正式サポートも表明している。
発表会中では、NECと富士通の新規参入が明らかにされたが、富士通に関しては、発売スケジュールや製品の概要など、具体的な情報はまったく明らかにされなかった。また、東芝もPocket PC 2002搭載のGENIO eについて、「年内までに投入」としているほか、日本HPも、既に米国で販売が開始されている「HP Jornada 565/568」を「近いうちに」発売するとしている。 なお、コンパック、カシオ、NECに関しては別項を設けてお伝えする。
・ ニュースリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/100501.htm ・ マイクロソフトがPocket PC 2002を発表、HPが搭載機発売 （伊藤 大地） 2001/10/05 16:54 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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