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Pocket PCは、Windows CE 3.0をベースにしたPDAのプラットフォームで、従来の「Palm-size PC」の流れをくんでいる。画面サイズにあわせて表示を調整する機能が搭載され、オフラインでのブラウジングも可能となったWebブラウザー「Pocket Internet Explorer」、デスクトップPC上のOutlookとの連携も可能なPIMソフト「Pocket Outlook」を標準搭載。「Pocket Word」と「Pocket Excel」については、デスクトップPC向けのフォーマットのファイルも扱えるようになった。Windows Media形式とMP3形式のデータが扱える「Windows Media Player」も標準搭載される。 ユーザーインターフェイスについてもブラッシュアップされており、シングルタップでアプリケーションの起動が可能となったほか、デスクトップ用のWindowsの右クリックに相当する「タップ・アンド・ホールド」機能が採用されている。また、従来、画面下部にあったナビゲーションバーが上部に移され、下部には各アプリケーションのコマンドバーが表示されるようになっている。 ただし、英語版に搭載されている電子ブック閲覧ソフト「Microsoft Reader」については、９月の時点では標準搭載されない見込み。 同社の製品マーケティング本部担当取締役、東貴彦氏は「ターゲットとしては、デジタルコンシューマー、ナレッジ・ワーカー、エンタープライズの３つを想定しているが、後者２つに関してサーバー製品を手掛けていることもあり、他社製品との差別化ができる」と語る。 なお、Pocket PCの日本語版を搭載した製品は、９月以降にカシオ計算機、日本ヒューレット・パッカードの両社から発売される予定。カシオ製の製品については、従来のコンパクトフラッシュ対応版に加え、SDカード対応版が出荷される見通し。カシオによれば、これによりボディのスリム化が可能となったという。 ただし、いずれの製品についても、価格やスペックの詳細は未定。また、マイクロソフトによれば、上記２社以外から対応製品が発売される可能性もあるという。 【カシオ製Pocket PC】
【ヒューレット・パッカード製Pocket PC】
■ ＵＲＬ ニュースリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/071300pock.htm 「Pocket PC」の概要 http://www.microsoft.com/japan/mobile/pocketpc/ ■ 関連記事 ・ 米マイクロソフト、PDA「Pocket PC」発表 ■ ＵＲＬ 参考記事「『Palm-size PC』から『Pocket PC』へ」 http://www.watch.impress.co.jp/mobile/news/2000/01/14/pocketpc.htm （湯野 康隆） 2000/07/13 17:22 | ||||||||||||||
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