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FOMA、10月1日に本格サービス開始

NTTドコモ・立川敬二社長
 NTTドコモは、今年5月から試験サービスとして開始しているFOMAについて、予定通り10月1日から本格サービスを開始すると発表し、料金体系の詳細などを明らかにした。現在提供中の試験サービスは、9月30日をもって終了する。

 現行の試験サービスは、サービスエリアを東京23区と横浜市・川崎市の一部とし、対応端末にはスタンダードタイプの「N2001」、ビジュアルタイプの「P2101V」、データカードタイプの「P2401」の3種類が公募モニターへ無償貸与され、基本料無料・通信料有料によるサービスが提供されてきた。モニター数は4500契約で、このうち個人契約が1955、法人契約が2545という内訳になっている。主たる利用用途は高速データ通信で、高速パケット通信利用者のパケット通信量は1日平均約3600パケット(約450KB)で、iモードの平均利用パケット数と比較すると約16倍にあたる。

 これまでの試験サービス中には、通信中における自動切断の解消、接続率やハンドオーバー安定性の向上などの接続品質のほか、端末側ではリセット・フリーズの解消、ネットワーク側ではシステム・基地局の動作安定性などが課題として挙げられており、ドコモでは、これらの発生した緒問題について、8月21日の時点で全体のおよそ9割が解決に漕ぎ着けられたと説明。また、エリアについては8月末の時点で試験サービスエリア内に新たな71の基地局を追加し、国道16号線内を対象エリアに拡大したという。これにより、本サービス開始時でのFOMAの基地局はおよそ500局となる予定で、今年12月に大阪・名古屋地区へサービスへの拡大を機に、2002年3月以降から全国主要都市部へと拡大される予定。

 端末のラインナップは現在の試験サービスと同様に3種類でスタートする。なお、ドコモでは、これまでのモニター調査により、端末の実売価格について、「スタンダードタイプは503iシリーズの3~5割高程度、ビジュアルタイプは503iシリーズの2倍程度、データカードタイプは現行のカード型端末の2倍程度が、市場における最適価格であると判断している」とコメントした。また、現在試験サービスで貸与されているスタンダードタイプ「N2001」のディスプレイには有機ELが採用されているが、本サービス開始後に出荷される端末についても、当面は有機ELが採用される予定。ただし、「N2001」の出荷状況により、その後変更となる可能性もあるという。

 FOMAで利用可能となるサービス内容としては、64kbpsによるリアルタイムの動画像通信が可能なTV電話、固定網と同等のクリアな音質を実現する音声電話、音声通話とパケット通信の同時接続、最大全角5000文字まで送受信可能でGIF・JPEG画像やMIDIが添付できるiモードメールサービスなどが挙げられる。なお、動画を交えた映像のクリッピングサービスは、「iクリッピング」いうサービス名称で提供されることが決定したが、これについては別途用意される対応端末が10月の本サービス開始に間に合わないため、提供開始時期が「年内」に延期された。


当初の端末ラインナップは試験サービスと同様に3種類でスタート

スタンダードタイプの「N2001」 ビジュアルタイプの「P2101V」

データカードタイプの「P2401」

 料金体系については、基本使用料として、月額3900円(無料通信分700円含む)、月額4900円(無料通信分2000円含む)、月額6700円(無料通信分4000円含む)、月額1万円(無料通信分7300円含む)、月額1万5000円(無料通信分1万1600円含む)の「FOMAプラン」5種と、データ専用プランとして、月額2200円(無料通信分なし)の「FOMAデータプラン22」1種が用意される。なお、これら6種のプランには、いずれも本サービス開始から2002年3月末までの期間限定で無料通信分1000円が加算される。

 FOMA発信時の通信料については、30秒単位による課金が導入(現行は10円単位で課金)され、時間帯区分は現行の4区分から2区分に簡素化される。NTTからの発信によるFOMA着信時の通話モードでは、現行の携帯電話とほぼ同額の通信料となり、「通話」モードと「TV電話」モードの通信料を比較すると、TV電話の通信料は通話のおよそ1.8倍となる。

 また、これらのFOMAプランに加え、さらに月額2000円(通信料1パケット0.10円)、月額4000円(1パケット0.05円)、月額8000円(1パケット0.02円)の「パケットパック」が用意される。このパケットパックプランとFOMAプランを併用すると、パケット通信料は最大で現行の10分の1以下にまで割引きされる仕組みとなっており(パケットパックなしの場合は1パケット0.2円)、ドコモでは、「それぞれの組み合わせによって利用シーンに応じた有利な料金が選択可能である」としている。なお、法人向けにも、業種・用途に応じて使い分けられるソリューションが用意される。


料金体系は、総合利用プラン5種とデータ専用プラン1種の基本使用料に、パケットパックプランや各種割引の組み合わせが可能 パケットパックの利用により、パケット通信料は最大で現行の10分の1以下にまで割引きされる仕組み

 本サービス開始後の展開としては、年内に映像クリッピングサービス「iモーション」が対応端末の発売により開始され、今年度末までに映像配信サービス「M-stage visual」と音楽配信サービス「M-stage music」、および映像をその場でメール送信できるサービスなどが提供される予定。この間にはPDAタイプのFOMA端末も発売される見込み。また、FOMAとPDCの2台の端末を同じ電話番号で利用できる「デュアルネットワークサービス」の開始も来春に予定されている。


・ ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/01/whatnew0903.html
・ FOMA ホームページ
  http://foma.nttdocomo.co.jp/

ドコモ、FOMAとPDCが同一番号で使えるサービスを来春に開始か


(松下 麻利)
2001/09/03 22:25

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