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通信機械工業会調査、10カ月以内の携帯買替率は52.2%

 通信機械工業会は、毎年実施している「携帯電話とPHSの利用実態調査」および「移動体通信に関する販売店調査」の今春調査分を報告書としてまとめ、その内容を公表した。ユーザー利用実態調査は、関東・関西在住の携帯電話利用者600人とPHS利用者286人を対象とし、今年4月~5月にアンケート調査したもの。販売店調査は、関東・関西の家電量販店など50店舗を対象とした今年4月の訪問聞き取り調査によるもの。

 調査によると、携帯電話で利用しているサービスは、Eメールが79%、ショートメールが72%、情報検索などが65.3%で、Eメールの利用は前年度の21.7%から大幅に上昇。Eメール使用回数の増減では、前年度と比較すると39.2%が「増えた」と回答し、10代女性、20代男女では半数以上が「増えた」としている。PHSユーザーの回答もほぼ同様の傾向となった。

 端末の買い替えについては、52.2%の人がこの10カ月間で買い替えたとしており、その理由としては「新しいものが欲しくなった」が50.5%。携帯電話の買い替え意向を41.7%の人がもっており、特に10代男女、20代男性、30代女性で高くなっている。買い替え時に重視する点について、10~20代男女、30代女性では「気に入ったデザイン・色」が最も多く、30~40代男性では「小型・軽量」が高ポイントで、性別・年齢を問わず全体的には「画面が見やすい」が高ポイント。なお、携帯電話ユーザーで買い替え意向を持つ人の97.4%が、携帯電話に買い替えると回答し、PHSユーザーでPHSに買替える意向は66.9%となった。

 端末の満足度について、携帯電話ユーザーは「満足」「ほぼ満足」が53.7%、「不満」「やや不満」が17.4%で、不満内容としては「機能」「バッテリーの持ち時間」「使いやすさ」「デザイン・色」が多く、機能への不満は各世代・男女において平均的な結果となった。PHSユーザーでは、「満足」「ほぼ満足」が59.8%、「不満」「やや不満」が6.6%となり、携帯電話以上に満足度が高くなっている。

 「IMT-2000」については、「知っている」と答えた人が19.2%で、前年度の10.3%からほぼ倍増の状態。「知っている」内容としては、「高機能」が51.9%、「サービス開始時期」が43.4%、「海外でもそのまま利用できる」が23.6%となった。IMT-2000に対する期待としては、「高速データ通信」が58.5%、「携帯テレビ電話」が53.8%、「海外でもそのまま利用できる」が36.9%、「ビデオメール」が35.8%という結果となった。


・ ニュースリリース
  http://www.ciaj.or.jp/ciaj/pressrelease/0731KEITAI.html

通信機械工業会、携帯電話とPHSの利用実態調査


(松下 麻利)
2001/08/03 18:54

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