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ドコモ山田社長、端末・サービス両面でユーザー重視の姿勢を強調

 NTTドコモは19日、都内で記者向けに2009年夏モデルの発表会を開催した。合計で18機種が発表され、端末・サービスの双方でユーザーの声を反映させたラインナップが紹介された。


PROシリーズを手にする山田社長
 NTTドコモ 代表取締役社長の山田隆持氏は、2008年より開始した、端末全体を4つのシリーズとらくらくホンシリーズに分けた施策について、「多くのユーザーに満足いただけるラインナップになっている。販売数も想定した通りの内容で、ユーザーアンケートの調査結果でも各シリーズのコンセプトが受け入れられている」と同社の取り組みが順調に展開されている点を紹介。同時期に開始した「iコンシェル」についても、今度は位置情報に連動させ、地域密着型も可能にするなど「より便利なサービスとして普及を図っていく」と拡張施策の一端を明らかにした。

 2009年夏モデルとして発表されたラインナップとサービスについては、大きな方向性として「当社が商品開発で最も重視しているのはユーザーの声」と切り出し、4シリーズ化後に集まったさまざまなユーザーの声を紹介。カメラの高画素化、大画面、電池残量の詳細な確認、機種変更時の設定の引き継ぎなど、ユーザーの声に応える形で数多くの機能やサービス拡張を実現したことが紹介された。

 山田氏は、「ユーザーが求めている機能は何か、改めて追求した」と語ると同時に、スマートフォンでは日本初となる、OSにAndroidを搭載した端末をラインナップしたことにも言及。キーコンセプトは「ひとりひとりのあなたへ」であるとし、多くのユーザーに届くような多彩なラインナップを印象付けた。


新ラインナップの詳細なコンセプト 今回は、さまざまなユーザーの声を反映させたラインナップとなった

「“携帯するGoogle”がいよいよデビューする」

HTC製のAndroid端末「HT-03A」を紹介する山田社長
 山田氏からは、各シリーズの特徴的な端末について概要が触れられた、STYLEシリーズでは、6機種中3機種が防水性能を実現したことがアピールされ、PRIMEシリーズでは1000万画素カメラ搭載モデル、上り5.7MbpsのHSUPA対応モデル、FeliCaを利用したBluetoothペアリング機能などが代表的なトピックとして紹介された。SMARTシリーズでは革、木目、金属とそれぞれ風合いを追求したモデルでビジネスユーザーのオン/オフが1台でまかなえるとした。

 PROシリーズでは、「“携帯するGoogle”がいよいよデビューする。Googleのサービスがこれ1台で簡単に使える」と「HT-03A」を紹介。「地磁気センサーでストリートビュー、グーグルマップが新感覚で使える。星座が分かるアプリもプリインストールした。Android Marketでは日々進化するアプリをダウンロードし、カスタマイズが可能」と日本初登場となる端末を大きくアピールした。


ユーザーが望むもの提供していく

 質疑応答の時間では、一部モデルがソフトバンク向けモデルと酷似した内容であると指摘された。山田氏は、「ドコモオリジナルが基本」としながらも、「一部は発売時期も近いが、かまいはしないというモデルもある。ユーザーにどう良いと思ってもらうかが基本」とし、メーカーやキャリア間ではなくユーザーの反応を重視する姿勢を示した。

 Android端末が登場することによる市場へのインパクトを聞かれると、「“グーグルフォン”として、注目していただいた。Googleのサービスが携帯で十分に利用できる。iPhoneと同じようにアプリを追加でき、スマートフォン市場全体としても前進になる。スマートフォンの中では大きなインパクトがあると考えている」と答え、スマートフォン市場で大きな注目を集めるだろうとした。

 そのAndroid端末「HT-03A」は、これまでドコモが国内メーカーと共同で作り上げてきた端末群とは異なる、海外製OS、海外メーカーの端末だ。この点について今後の端末開発への影響を問われると、山田氏は「ユーザーが望むものを提供する」とユーザーありきの姿勢を強調した上で、「国内メーカーにアンドロイドケータイを作ってもらいたいとも思っている。国内メーカーへの影響はこれまで通り」とした。

 一方で、Android端末においてドコモならではなの特徴を聞かれると、「スマートフォンの良さは全世界で使えるところ。部材が共通化され、安くすることも可能になる。ドコモのアプリをどうするのか、スマートフォンにiモード、というのはこれから議論が出てくるだろう」と語り、iモード対応などドコモの独自色の付加についても検討していく姿勢が明らかにされた。

 端末販売台数は現在のところ減少傾向にあるが、山田氏は決算発表時の数字を引用し、「2008年度は2013万台の販売実績で、2009年度は1970万台で2%減程度にとどめたい。そうするためにも魅力あるラインナップを提供していきたい。安価な端末や、売れ筋で販売期間を延ばすモデルも出てくるだろう。メーカーと二人三脚で販売台数が落ち込まないように努力していきたい」と語り、ラインナップや販売台数についても積極的に展開する姿勢を示した。



URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/090519_00.html

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(太田 亮三)
2009/05/19 20:22


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