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携帯電話の赤外線通信と互換する「可視光通信標準規格」策定

 可視光通信コンソーシアム(VLCC)と赤外線データ協会(IrDA)は、IrDA通信方式と互換する「可視光通信標準規格」1.0版を発表した。

 可視光通信は、目に見える光「可視光」を使って通信を行う技術のこと。スポットライトや蛍光灯といったソケット部分にVLCC方式の光通信対応照明器具をプラグインすると、情報配信などに活用できる。駅やホテル、公共施設、イベント会場、交通機関などでの利用が想定されている。

 今回規格化された標準規格は、IrDAトランシーバの通信波長を可視光領域に拡張することで、可視光通信を可能にするというもの。たとえば、携帯電話の赤外線通信ポートを可視光拡張すると、4Mbps程度で照明光通信によるコンテンツ配信などが可能になるという。

 VLCCとIrDAは、2008年10月に標準化に向けた活動を開始し、共同開発協定を結んだ。今後両組織は、協定に基づく共同ワーキンググループの活動を通じて、互換性のある携帯機器向けトランシーバモジュールの導入などを推進していく方針。

 VLCCは2003年に創立された、25社が参加する可視光通信の業界団体。IrDAは1993年に設立された近距離赤外線通信の標準化団体。



URL
  VLCC
  http://www.vlcc.net/
  IrDA(英文)
  http://www.irda.org/

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(津田 啓夢)
2009/03/06 18:07


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