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今回行われている「『ここなら』コミュニケーションサービス」は、カフェのテーブルにワンセグ対応の携帯電話や、360度確認できるカメラを、天井に可視光通信対応の照明器具を配置して、来場者にあわせたコンテンツ配信を行う。プロジェクト総括はジー・サーチが担当。また、富士通は微弱ワンセグ（スポットキャスト）や映像解析、ディーフォーディーアールはプロジェクト支援、ソフトバンクテレコムはライブワンセグ、ナルックスは照明型ユニットサービス、NECは赤外線通信機材、NTTドコモは携帯電話、ピーディーシーはコンテンツ開発などを担当する。 「『ここなら』コミュニケーションサービス」では、店舗やイベント会場などで、年齢や性別、カップルか家族か、といった属性にあわせた情報配信の仕組みが検証される。将来的に、こういった技術が実用化されれば、特定の空間に付加価値を高めた“e空間”が実現できるという。
担当者は「この仕組みを使って、子供を連れた人には子供向けメニューを表示することもできる。また、カフェの近くにある映画館などの施設のクーポンを配信するといったビジネスモデルの構築も考えられる」と述べる。 実験には、事前登録なしで参加できるが、これまでに回収したアンケート結果を見ると、「面白がってもらっており、アンケートの回収率も高い」という。一方、今回の実験では、「どこまでの情報を活用してよいか」という点の検証も重要な課題とされている。たとえば、テーブルにマイクを設置することで、会話内容に基づいた情報配信といったことも技術的には考えられるが、プライバシー保護などの観点から実現は難しい。そこでアンケートでは、どの程度までの情報活用が許されるか、意識調査も行われている。また、今回はカメラや店内スタッフが来店客の属性を判定しているが、料理に用いられる容器にICタグを付けたりするなど、ユーザーの行動を把握する技術は数多くある。担当者は「プライバシー情報を取得しないまま、いかにその人にあった、適切な情報を配信するか、そのさじ加減が課題」と説明していた。
■ ＵＲＬ 実験案内 http://www.g-search.jp/e-space/ 情報大航海プロジェクト 実験概要 http://www.igvpj.jp/contents/activity2008/next-test/cat43/0304/post-43.html 富士通 プレスリリース（1月8日付け） http://pr.fujitsu.com/jp/news/2009/01/8.html （関口 聖） 2009/01/16 15:55 | ||||||||||||
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