アドビ システムズは、携帯機器向けの無線配信ランタイム「Flash Lite 3.1 Distributable Player」を発表した。また、Adobe Reader Mobileの開発キットも発表されている。
「Flash Lite 3.1 Distributable Player」は、コンテンツプロバイダーがエンドユーザーの携帯端末に、Flashベースのアプリケーションを直接配信できるランタイム。当初は、ノキアのS60やWindows Mobileをサポートし、同社では「Flashベースのアプリに新たな配信と課金の手段を追加するもの」としている。米国、英国、スペイン、イタリア、インドで提供が開始され、今後順次拡大する。開発者向けには、Adobe Creative Suite 4のオーサリングをサポートするほか、SWFファイルをS60/Windows Mobile用にラッピングするデスクトップツールとともに提供され、あわせて開発者向けコンテストも開催される。
一方のAdobe Reader Mobile SDKは、スマートフォンや電子書籍用端末向けの開発キット。文書をスクリーンサイズにあわせる技術をサポートしするほか、XMLベースの標準規格「EPUB」形式を採用する。
このほか、業界関係各社が参加し、テレビやパソコン、携帯機器において垣根を超えてFlashベースのアプリを利用できるようにする「Open Screen Project」に、Palmが参加すると発表した。これにより、Palmの「Palm webOS」搭載のスマートフォンでもFlash Lite Playerが利用できるようになるという。