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Symbian Foundation、統一プラットフォームの見通しを説明
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シンビアンは、6月に発表された新団体「Symbian Foundation」の記者説明会を都内で開催した。記者説明会には、Symbian Foundationのエグゼクティブ・ディレクタに任命されたリー・ウィリアムズ氏も出席し、Symbian Foundationの今後の見通しなどを説明した。
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統一プラットフォームの概要(NTTドコモによる資料)
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Symbian Foundationは、携帯電話のOSであるSymbian OSのオープンプラットフォーム化などを手がける団体。現在、Symbian OSにはノキアなどが採用する「S60」とソニー・エリクソンが海外で採用する「UIQ」、NTTドコモの富士通やシャープが採用する「MOAP(S)」の3種類があり、それぞれが独立したプラットフォームとして使われている。Symbian Foundationでは、S60をベースにUIQやMOAP(S)の技術を取り入れ、共通プラットフォームとしてSymbian OSを統一し、公開する。
Symbian Foundationの発表するタイムスケジュールによると、Symbian Foundationは2009年上半期から運営を開始し、それと同時にSymbian自体とS60、UIQ、MOAP(S)の資産が無料で利用可能となる。さらに2009年中には最初の統一プラットフォームがリリースされ、2010年6月にオープンソース化することを目指しているという。
記者説明会では、まずシンビアンの日本法人社長の久 晴彦氏が、「国内でSymbian搭載端末は累計で4,000万台が出荷された。ちょうど昨日、ドコモからF-01Aが発売され、本日SH-01Aが出荷される。これで国内では累計94機種となる。来年の早い時期に100機種を超えるだろう」とSymbianが国内で普及していることを紹介した。
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シンビアンの久氏
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日本におけるSymbian採用ケータイ
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Symbian Foundationのウィリアムズ氏
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Symbian Foundationのエグゼクティブ・ディレクタのウィリアムズ氏は、「Symbian OSは世界150カ国以上の250以上の端末で使われている。これだけ広く使われているスマートフォンのプラットフォームはない」とSymbian OSが世界で広く普及していることを紹介し、さらに「日本はもっとも進んだ、もっとも重要な市場。日本のユーザーのニーズを満たすことができれば、世界のどこでも成功するに違いない」とし、日本市場を重視していることをアピールした。
Symbianの優位性については、「ハードウェアが抽象化されることで、端末ベンダーなどはソフトウェア上位層の開発に注力でき、リッチな機能で製品の差別化ができる。ハードウェアの抽象化は、パソコンの分野でWindows NTが行って成功したように、モバイルの世界でも成功し、変革を起こす」と語った。
さらにウィリアムズ氏は、「ソフトウェアの開発者は、小さなところから大きなところまで収益が出るよう、ビジネスのエコシステムにも焦点を当てる」と語り、すでに発表済みの52社に加え、新たに9社がSymbian Foundationへの支持を発表したことを明らかにした。
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NTTドコモの三木氏
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記者説明会ではNTTドコモの移動機開発部 部長 常任理事の三木 俊雄氏も登壇し、「Symbianの構造転換により、端末の価格低減がはかれる。さらにメーカーとしても海外進出が容易になったり、あるいは逆に海外メーカーの端末をドコモが導入しやすくなる。双方向のメリットがあると期待している」と語った。
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ドコモの統一プラットフォームへの取り組み
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ドコモがSymbian Foundationに寄せる期待
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説明会の質疑応答で、Androidなどほかのプラットフォームに対する優位性について質問されると、ウィリアムズ氏は「競争することは良いことだと考えている。その上で、SymbianとAndroidでは提供できるものが違う。Symbianは広く普及して実績があり、さらにまだ成長している。一方のAndroidはまだ始まったばかりだ」とコメントした。
Symbian Foundationの活動により、一般消費者にどのような影響があるかについてウィリアムズ氏は、「短期的に影響が出るものではないが、プラットフォームの共通化により(開発の効率化により)、エンドユーザーにはより魅力ある端末がより早く提供できると考えている」と述べた。
ただし日本のキャリアが共通プラットフォームを採用する際、ネイティブのプログラムを追加できるオープンな形式になるか、あるいは現在のiモード端末のようにキャリアが端末の機能構成をコントロールする形式になるかについては、どちらも可能だが、キャリアの判断によるという。
また、ドコモの三木氏はどのプラットフォームに注力するのかを問われると、「ドコモとしてはオープンプラットフォームに賛同し、支持する。Symbian FoundationもLiMO FoundationもOHA(Androidの団体)も引き続き支持し、参加し、開発していく」と語った。
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Symbian Foundationに支持を表明する企業
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現行のSymbian OSを採用する各国の端末
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■ URL
シンビアン
http://www.symbian.com/japan/
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(白根 雅彦)
2008/11/20 15:13
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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