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今回発表された「Intellisync Mobile Suite 9」は、法人向けのモバイル端末同期ソリューションの最新版。企業が採用するグループウェアと連携し、メールやアドレス帳、スケジュールなどの同期がリアルタイムに行える。 今回の最新版では、新機能として複数のメールボックスに対応したほか、企業での利用も増えているというグーグルのメールサービス「Gmail」と、Yahoo!メールもサポートされる。 Symbian OSでS60 3rdエディションを採用する端末向けのクライアントアプリケーションが刷新され、Symbianのネイティブアプリケーションとして提供される。見た目は大きく変更されていないものの、従来のJavaからネイティブアプリとなることで軽量・高速化され、複数のソリューションを利用し、端末の動作が重くなりがちな企業ユーザーの要望に応えた。今後、Windows Mobile端末向けにも、同様の新しいクライアントアプリケーションが提供される予定。 プッシュ配信機能が見直され、上記の新クライアントアプリでは「ファストプッシュ」としてより遅延の少ないデータの配信や、パケット圧縮の効率化といった機能が利用できる。プッシュに関わる動作が最適化されることで消費電力の削減といった効果も得られる。 UMPCとして注目をあつめる小型のパソコンにも対応し、従来から提供されているパソコン向けクライアントアプリケーションがUMPC向けに最適化されて提供され、オフィス文書の同期やファイル同期、アプリケーション同期といった機能が利用できる。 このほか、IBM Lotus Domino 8が新たにサポートされるほか、認証機能ではOpenLDAPサーバーとの連携を強化、暗号化機能では「AES 256bit」までサポートされる。
同社 テクニカルセールスマネージャーの高久 哲良氏からは新機能を中心に「Intellisync Mobile Suite 9」の概要が説明されたほか、UMPC対応の部分では11日に発売される「WILLCOM D4」にも対応する予定であることが明らかにされた。 同氏からは実際の端末を使ったデモンストレーションが行われ、「ファストプッシュ」により新クライアントアプリではよりはやくメールが届く様子が紹介された。同氏は「プッシュ配信では、わずかな差でもバッテリーの持続時間に影響がある」と語り、アーキテクチャから見直したというファストプッシュで、パケット料の削減や低消費電力化といったさまざまなメリットがあることをアピールした。また、UMPC対応として工人舎の小型パソコンを使ったデモも行われ、今後もUMPC向けに対応を拡大していく方針を明らかにした。
■ ＵＲＬ インテリシンク http://www.intellisync.co.jp/ ■ 関連記事 ・ インテリシンク、セキュリティを強化した「Mobile Suite 8」 （太田 亮三） 2008/07/02 15:54 | ||||||||||||||||||||||||
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