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あれから4年、au design projectの集大成「INFOBAR 2」
ステージには巨大な「INFOBAR 2」
KDDIの高橋氏
26日に行なわれた「INFOBAR 2」の発表会では、KDDIの取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長の高橋 誠氏がプレゼンテーションを行なった。
「INFOBAR」は、2001年5月にコンセプトモデル「info.bar」として発表された。当時の携帯電話業界は折りたたみ端末が主流で、新端末は折りたたみ式であることが半ば常識となっていた。コンセプトモデルとして登場した「info.bar」は、2年半に渡る開発期間を経て、2003年10月に量産モデルとして「INFOBAR」が登場する。
なお、au design projectでは、これまでに19種類のコンセプトモデルを発表し、6機種を量産モデルとして製品化している。高橋氏は、au design projectのこだわりを「デザインコンセプトの魅力を損なうことなく量産化すること」と説明、「しかし、これまでは妥協せざるえない部分もあった」と続けた。
技術的な制約などにより、携帯電話が技術に寄ったデザインとなっていた中で登場した「INFOBAR」は、携帯電話のデザインに自由さを与えたエポックメイキングな端末となった。しかし、デザインを重視する反面、古い世代の機能を搭載せざるをえないなど、技術的にどうしても実現できない部分もあったという。
「INFOBARはどうしても機能面で劣っていた」と語った高橋氏。今回の「INFOBAR 2」については、「デザインにこだわるauの活動の集大成ともいえる完成度。我々はデザインとテクノロジーの最適なバランスにもっともこだわった」と話した。
MoMAに収蔵されたau design projectの端末
INFOBAR 2のコンセプト
初代「INFOBAR」ユーザーの仲間由紀恵。「INFOBAR 2のデザインのかわいさと、手に持っていしっくりくる感じに感動した」という
INFOBARのNISHIKIGOI
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質疑応答
インターフェイスについて語る深澤氏
質疑応答には、KDDIのキーパーソンやデザインを担当した深澤直人氏が登場した。KDDIのコンシューマ商品企画本部 プロダクト企画部長の重野卓氏は、初代「INFOBAR」の登場から4年もかかった理由を「確かに長い期間をかけた。2代目となるINFOBAR 2では、人気を得た初代から誰から見ても明らかなほど進化させる必要があった」とコメントした。
同氏によれば、初代のINFOBARが幅広いユーザーに受け入れられたことから、今回も特定のターゲット層を想定せずに販売するという。ただし、その中心となるのは、ファッション感度の高い20~30代になるのではないか、と述べた。
またINFOBAR 2では、端末の外観デザインだけでなく、インターフェイス部分についても深澤直人氏がディレクションを行なっている。深澤氏にインターフェイスのこだわりについて聞くと、「メインメニューを中心に手がけた。インタラクションデザインでは装飾することがトレンドとなっているが、メニューを装飾してはユーザーが困惑してしまうので、操作は遊びの面よりも人間の操作を邪魔しないスタンダードなものとした。単純なピクセルでデザインされたアイコンだが、アイコンが選択されると有機ELを活かした微細でリアルな画面になる」と語った。
このほか、早くも「INFOBAR 3」について質問があったが、現状では何も決定していないと回答があった。
質疑応答にはKDDIのキーパーソンがそろった
コンセプトモデルの「INFOBAR 2」
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深澤直人×平野啓一郎トークセッション
トークセッション
発表会では、デザイン担当の深澤氏と、芥川賞作家である平野啓一郎氏によるトークセッションが行なわれた。
深澤氏は、「INFOBAR 2」のデザインについて、「電子部品は四角くできているが、機械は時代の進化によってよりオーガニックに人の形に近づいていく。今回ちょうど角の取れた飴のような自然にできあがった形をイメージした。使い込んでいくとテーブルの隅が丸くなるような、親しみやすい表現を入れた」とコメント。平野氏は深澤氏のデザインについて「ジーパンでもちょうどいい頃合いの色落ちがある。深澤さんのデザインはちょうどいいところを取り入れている」と返した。
また、深澤氏は、つけ爪を着けた女性がものすごいスピードでメールを入力するような当たり前の風景、さりげない人間の所作にデザインなどのヒントがあるとした。
このほか、同氏は「コミュニケーションツールとして携帯電話がスタンダートになってきている。今後どうなるか? 適正な回答を出していくのが僕らの仕事。INFOBAR 2は1つの普遍的な提案をしている」と語っていた。
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URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0926/
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(津田 啓夢, 写真: すずまり)
2007/09/26 17:29
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