電気通信事業者協会(TCA)は、2007年5月末時点の携帯電話・PHS契約数を発表した。契約数は3社ともに純増を記録したが、1996年のTCAの集計以来、ソフトバンクが初の純増トップとなった。
各社の結果は、NTTドコモが8万2,700人の純増、KDDIが13万8,500人の純増で、内訳はauが22万1,600人の純増、ツーカーが8万3,100人の純減、ソフトバンクは16万2,400人の純増。3~4月の春商戦と6月から始まる夏商戦のちょうど谷間となる5月の結果は、ドコモが2月の水準、auが純増数を大きく減少させた中、唯一4月の純増数を維持したソフトバンクに軍配が上がった。
なお、TCAが現在のような形で各社の契約数の集計を公開した1996年以来、ソフトバンクの月間トップは初めて。J-フォン、ボーダフォンを通して初の快挙となる。好調の要因についてソフトバンクでは、「ホワイトプラン」など新たな料金プランが好調に推移している結果ではないかとしている。「DoCoMo 2.0」のキャッチコピーで反撃ののろしを上げたドコモだったが、5月の段階では結果には結びつかなかったようだ。
第3世代携帯電話では、ドコモが69万700人、auが23万6,700人、ソフトバンクが47万600人とそれぞれ純増。インターネットサービスは、iモードが4万3,900人、EZwebが15万2,400人、Yahoo!ケータイが16万2,800人の純増となっている。
このほか、PHSの契約数は、ウィルコムが3万6,100人の純増、ドコモが2万8,100人の純減。ウィルコムは春商戦の好調が一段落し、2月の水準に戻った。
なお、MNP利用した5月の契約数についても各社が明らかにしている。ポートインとポートアウトを差し引きした各社の結果は、ドコモが5万8,300人のマイナス、auが5万7,700人のプラス、ソフトバンクが3,100人のプラスとなった。また、転出のみで転入を受け付けていないツーカーは2,600人のマイナスとなり、auとツーカーを合算したKDDIとしては5万5,100人のプラスとなった。
【携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者 |
純増数 |
累計 |
NTTドコモ |
82,700 |
52,769,600 |
KDDI |
138,500 |
28,576,200 |
ソフトバンク |
162,400 |
16,234,500 |
総計 |
383,500 |
97,580,300 |
【第3世代携帯電話:各グループごとの加入者数および総計】
事業者 |
純増数 |
累計 |
NTTドコモ |
690,700 |
37,121,800 |
au |
236,700 |
27,336,000 |
ソフトバンク |
470,600 |
8,690,800 |
総計 |
1,398,000 |
73,148,600 |
【携帯電話:インターネット接続サービス契約数】
事業者 |
純増数 |
累計 |
iモード |
43,900 |
47,666,500 |
EZweb |
152,400 |
23,948,400 |
Yahoo!ケータイ |
162,800 |
13,615,100 |
総計 |
359,100 |
85,230,000 |
【PHS:各グループごとの加入者数および総計】
事業者 |
純増数 |
累計 |
ウィルコム |
36,100 |
4,625,800 |
NTTドコモ |
-28,100 |
402,400 |
総計 |
8,000 |
5,028,200 |
■ URL
ニュースリリース
http://www.tca.or.jp/japan/database/daisu/yymm/0705matu.html
電気通信事業者協会
http://www.tca.or.jp/
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(津田 啓夢)
2007/06/07 16:25
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