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ACCESS、欧州法人設立と組込ブラウザーの次期バージョンを発表

荒川亨社長
 iモード端末向けのWebブラウザー等を開発するACCESSが、同社の欧州法人「ACCESS SYSTEMS EUROPE GmbH」の設立、ならびに組込向けブラウザーの次期バージョン「NetFront v3.0」を発表した。

 欧州法人は、4月下旬にドイツのデュッセルドルフ近郊のオバーハウゼンに設立される予定。資本金が9万ユーロ(約1000万円)、資本準備金が171万ユーロ(約1億9000万円)で、そのうち94%をACCESSが出資する。CEOには荒川亨社長が、CTOには鎌田富久副社長が、それぞれ就任する。

 荒川氏は「欧州での売上はほとんどが携帯電話からということになる。日本のiモードのように急激に市場が立ち上がれば話はまた違ってくるが、欧州市場はわりとゆっくりと立ち上がっていくのではないかと見ている。2003年には売上高5.3億円、経常利益5000万円を目指す」と語る。


鎌田富久副社長
 これにあわせて発表されたのは、同社の組込向けブラウザーの次期バージョン「NetFront v3.0」。v3.0について鎌田氏は、「スーパースケーラブルなモジュラーブラウザー」をキーワードに、従来バージョンの設計思想を継承しつつも、組込・情報家電専用に一から設計し直されたもの、と説明している。

 同氏によると、v3.0は、HTML 4.01(XHTML 1.0、XHTML Basic 1.0)、Cookie、CSS 1/2、JavaScript 1.5、DOM Level 1/2、Dynamic HTML、SSL 2/3(TSL 1.0)、SMTP/POP3を400KBのサイズで標準サポートするほか、WML(50KB)やBML(100KB)といった他の記述言語も選択的にサポート可能なアーキテクチャーに設計されている。

 プラグインとして、同社が開発したJavaの実行環境「JV-Lite 2」やサードパーティ製のソフトウェアを追加できるようになっているほか、従来のバージョンでは同社のウィンドウシステム「WAVE」を必ず使用する構造になっていたものを、各OSの標準ウィンドウシステム上で構築できるようにもなった。

 さらに、同社では、PDA向けや携帯電話向け、デジタルTV向け、カーナビ向けなど、搭載されるデバイスの種類別のプロファイルを用意することにしている。

 v3.0の出荷時期は、Early Access版が2001年第2四半期、製品版が同年第3四半期、デジタルTV向けの「NetFront for DTV v3.0」のEarly Access版が同年第4四半期、携帯電話向けの「Compact NetFront v3.0」のEarly Access版が2002年第1四半期になる予定。

 同社では先月、欧州の携帯電話市場向けの「Compact NetFront Plus」を発表しているが、こちらはNetFront v2.0をベースに開発されたもので、「Compact NetFront v3.0」はその後継バージョンとして位置付けられているという。


 「NetFront v3.0」のPC上でのデモ。禁則処理もサポートされ、読みやすさも追求されている

 インラインフレームやスタイルシートなど、パソコン用のブラウザーと比べてもほとんど遜色はない


・ ACCESS
  http://www.access.co.jp/

ACCESS、次世代携帯電話向けのWebブラウザーを発表


(湯野 康隆)
2001/04/17 17:19

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