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KDDIのコンテンツ・メディア本部 コンテンツ・ECビジネス部 ビジネス統括グループリーダーの鴨志田博礼氏は、「KDDIのコンテンツ・EC戦略について」と題して講演を行なった。 鴨志田氏は冒頭、J.D.パワーの顧客満足度調査で3年連続でユーザー満足度のトップを走るauの状況を説明し、今後もさらなる満足度の向上を目指すとした。 携帯電話の契約者数は、累計稼働数のシェアでauが28.2％となっている。KDDIはここ数年、30％を目標にしており、鴨志田氏は「もう少しで達成する。今年度中にはいけると思っている」とした。また、純増者シェアについても言及し、2006年度はKDDI全体で56％、auブランド単体では94％のシェアを獲得した状況を説明。「社内ではauで100％を目指したが、94％ともうちょっとだった」と話した。なおauは、MNPでも唯一純増傾向を継続している。 こうした好調な端末セールスを背景に、コンテンツ市場も堅調に推移している。鴨志田氏はゲームコンテンツを挙げて、「ゲームは伸び率が非常に大きく、金額的にも大きい」と述べた。顕著な例として、パチンコやパチスロのアプリが30代男性に非常に人気あるとのこと。 なお、金額的なそれほどでもないが、成長率という面では電子書籍や電子コミックの市場も大きく飛躍しているという。利用者については、10～20代の伸びが大きく、特に女性ユーザーが多いとのこと。1人あたりのコンテンツ利用額も電子書籍はほかのコンテンツよりも2.5倍大きいとした。KDDIでは電子書籍のキャンペーンを展開し、新規ユーザーの利用を促進。1カ月で約80万人にダウンロードされ、そのうち90％がそれまで電子書籍を使っていなかったユーザーだったという。 さらに着うたフルについては、2月15日に累計ダウンロード数が1億曲を突破したことを報告。3月末には1億1,000万ダウンロードを記録しているという。鴨志田氏は、2006年3月の4,000万ダウンロードから1年で約2.5倍に伸長した理由を、積極的にキャンペーン展開を行なってきた結果とした。 また、鴨志田氏は、ライフスタイルを切り口にしたマーケティング施策の必要性を挙げた。「生活スタイルや生活シーンに合わせて、音楽やビジネス、旅行などのユーザーそれぞれのライフスタイルに合わせた商品やサービスを提供していかなければならない」と話した。 さらにもう1つの戦略として、タッチポイントの拡大が重要とし、ワンセグとショッピングの連携など、水平展開していくことが必要とした。KDDIがケーブルテレビを子会社化した背景にこうした背景があるという。鴨志田氏は、「コンテンツプロバイダーと広告クライアント、auのそれぞれがWIN WINの関係を築いていきたい」と話した。
■ ＵＲＬ KDDI http://www.kddi.com/ ■ 関連記事 ・ ソフトバンク木下氏、「タダ」サービスの状況を語る ・ 「そろそろ反撃しちゃおうか」～ドコモ山口氏が新サービスに言及 （津田 啓夢） 2007/04/26 23:09 | ||||||||||||
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