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ソフトバンクの木下氏
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「タダ」3サービス
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モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は26日、「キャリアのコンテンツ戦略とモバイル産業の経済波及効果」と題してセミナーを開催した。講演者には、NTTドコモ・ソフトバンク・KDDIのキーパーソンが参加し、各キャリアのコンテンツ展開が語られた。
ソフトバンクのプロダクト・サービス開発本部 モバイル・メディア・コンテンツ統括部 モバイル・コンテンツ部長の木下直樹氏は、「ソフトバンクモバイルのコンテンツ戦略」と題して、同社のコンテンツサービスの状況を語った。
冒頭、木下氏が「“予想外”の会社になって最初のうちはどうなるかと思った」と話すと会場に笑いが起こった。旧ボーダフォンに在籍している同氏(現在は親会社のソフトバンクに在籍)は、昨年、ボーダフォンライブ!のトップメニューが「Yahoo!ケータイ」に切り替わる際に、コンテンツプロバイダーに影響があるのではないかと非常に心配したという。しかし、想定よりも大きな影響はなく、現在では落ち着いているとの認識を示した。
木下氏は、春からスタートした新サービスとして、「タダコミ」「タダ歌ばん」「タダゲーム」を紹介した。「タダコミ」は、電子コミック1話分を無料で利用できるサービス。「タダ歌ばん」は無料の音楽情報番組、「タダゲーム」は無料のゲーム情報番組で、いずれもjig.jpが提供する動画ソリューション「jigムービー」の技術を利用した動画視聴アプリ「S!番組プレイヤー」を使って閲覧する。
「タダコミ」の利用者は、現状で6割が男性で、年齢別では23~44歳が中心。人気マンガの中でも、「ふたりエッチ」の描き下ろし作品や、「ワンピース」、「いちご100%」、「ドラゴンボール」といった作品人気という。
また「タダ歌ばん」について、木下氏は、音楽業界側から「タダ」という名称について変更するよう求められていると述べた。同サービスは、動画の音楽紹介番組となるが、「タダ」と記載されることで、楽曲自体が無料であるかのような誤解を生じてしまっているようだ。
なお、ソフトバンクモバイルでは、「タダコミ」「タダ歌ばん」「タダゲーム」など、新サービスの広告展開を強めていく方針だという。
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ホークスケータイ
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さらに木下氏は、現状の各サービスの状況も説明した。電子コミックの配信タイトル数は現在約9,000タイトルとなっている。同氏は、「電子コミックはなかなかユーザーの引きが強い」と語り、セミナーに参加するコンテンツプロバイダーの担当者に、「是非、今後も協力いただきたい」と語っていた。
メガアプリの配信タイトル数は約460タイトル。3G端末の開始当初から大容量アプリを展開していいるため、「3キャリアの中でダントツの数字」(木下氏)とした。NTTドコモやKDDIと同様に、ソフトバンクでもゲームは好調に推移しているという。成長著しい市場として着うたフルを紹介し、ソフトバンクの端末では現状39種類の端末でサポートしていると説明した。
このほか木下氏は、ソフトバンクの端末ラインナップも紹介。この中で「ホークスケータイ」について言及し、「当たり前のことだが、九州地区の販売台数が多い。ホークスケータイからチケット購入する人が倍増している。選手や監督からもおおむね好評のようだ」と語った。
■ URL
ソフトバンクモバイル
http://mb.softbank.jp/mb/
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(津田 啓夢)
2007/04/26 21:36
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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