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携帯で有料多チャンネル放送を見たい? KDDIなど調査
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KDDIとメディアフロージャパン企画は、携帯電話での有料多チャンネル放送の利用ニーズに関するアンケート調査結果を発表した。クアルコムが開発した携帯向けマルチメディア放送技術「MediaFLO」が日本で展開できるかどうか、市場性などを検証する目的で行なわれた。
調査方法はインターネット調査とCLT(対面インタビュー形式)の2通りで行なわれた。インターネット調査は2006年10月1日~3日にかけて行なわれ、有効回答数は3,000人。対面インタビューは2006年9月30日~10月3日で、有効回答数は227人となっている。
また調査を行なう前に、回答者には、リアルタイムの映像視聴となる「ストリーミングTV放送」、リアルタイムの音声コンテンツが楽しめる「ストリーミング音楽放送」、あらかじめ選んだ番組が自動的にダウンロードされ、いつでも楽しめる「蓄積型クリップキャスト」、天気予報や渋滞情報、緊急ニュースなどの最新情報を自動的に取得する「IPデータキャスト」と4種類のサービスイメージが紹介されている。
■ 利用意向や使いたいシーン
インターネット調査での「メディアフローサービスを利用したいか?」という設問では、「利用したい」「どちらかというと利用したい」があわせて41%を占めた。一方「利用しない」という否定的な回答は19%で、残り40%が「どちらとも言えない」とした。また、CLTで、デモサービスを体験した後に同じ質問を投げかけたところ、「利用したい」「どちらかというと利用したい」は計83%となった。
使いたい場面としては、「通勤/通学での移動時」が40%を占め、続いて「会社/学校での休憩時/待ち時間」が16%、「自宅」が13%となった。また見たいコンテンツとしては、「ニュース」が41%、「映画/ドラマ/アニメ」が21%となった。このほか、チャンネル数のニーズや、画質、チャンネル切り替えにかかる時間などに対しても調査が行なわれている。
これらの調査を踏まえ、10chのパックで900円程度というサービスと仮定した場合、携帯向け有料多チャンネル放送は、サービス開始から5年で最大約4,500億円、ユーザー数4,000万人という潜在的なニーズがあると試算されている。なお、試算で用いられた「900円程度」という数値は、価格に対するニーズを調査した上で、さまざまな要素を加えて分析した結果、得られた値という。
MediaFLOは、米国で本サービスがスタートしたものの、日本では周波数が割り当てられるかどうか、先行きは不透明な段階だが、メディアフロージャパンではユーザーに新たな楽しみ方を提供できるとして、今後も日本でのサービス提供実現に向けて取り組んでいく。
■ URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/0215c/
■ 関連記事
・ 第265回:MediaFLO とは
・ KDDIとクアルコム、携帯向け放送「MediaFLO」企画会社設立
(関口 聖)
2007/02/15 19:48
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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