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KDDIとNHK、放送に適した携帯向けコンテンツ保護技術

開発概要

開発概要

KDDI渡辺氏

KDDI渡辺氏
 KDDIとKDDI研究所、NHK放送技術研究所は、ワンセグなどの移動体向け放送で利用できるコンテンツ保護技術を開発した。3社では17日、都内で報道関係者向け説明会を開催し、試験端末を用いたデモンストレーションを披露した。

 今回開発された技術は、ワンセグで提供される放送番組といったコンテンツに対して暗号化を施し、携帯電話側ではネットからライセンスを取得すれば、デコードして視聴できるというもの。暗号アルゴリズムは、KDDI研究所と九州大学が開発した「K2」が用いられている。著作権保護とともに、ユーザーが見たい番組だけを選択できたりするなど、3社では視聴スタイルの多様化が図れるとしている。

 披露されたデモンストレーションは、既に発売されているワンセグ対応の携帯電話1台と、試験機2台の計3台で行なわれた。デモ用の放送波が用いられ、まず暗号化されていない番組を流した後、試験機のみで視聴できる番組、EZweb経由でライセンスを取得することで視聴できる番組が順に紹介された。暗号化されていない番組は、発売済の端末および試験機のどちらでも視聴できるが、暗号化されたものは試験機でのみ視聴可能。端末上での復号処理はソフトウェア上で行なわれている。また、担当者によれば、既存端末に対してBREWアプリやファームウェアのアップデートなどで機能追加することはできない。

 KDDI技術統轄本部 技術開発本部長の渡辺文夫氏は「技術的には、著作権保護だけではなく、ユーザーが取得したライセンス情報を元に、ユーザーの嗜好にあわせた情報提供もできる。ただし、現在はあくまでも技術開発のレベルであり、実用化の計画は予定されていない。ワンセグで利用される予定も今のところはない」と説明した。

 今回披露されたデモ端末は、5月25日~28日に一般公開されるNHK放送技術研究所のイベント「技研公開2006」の会場内で展示される。


会場では実際にデモを披露 商用機と試験機を並べてデモ。ライセンスを得ていない端末は番組が視聴できない
会場では実際にデモを披露 商用機と試験機を並べてデモ。ライセンスを得ていない端末は番組が視聴できない

ライセンスを得て視聴したところ。試験機は京セラ製だが、発売予定はない端末とのこと ライセンスを取得した番組が終わり、次の番組が始まると表示された画面
ライセンスを得て視聴したところ。試験機は京セラ製だが、発売予定はない端末とのこと ライセンスを取得した番組が終わり、次の番組が始まると表示された画面


URL
  KDDI ニュースリリース
  http://www.kddi.com/corporate/news_release/2006/0517/
  技研公開2006
  http://www.nhk.or.jp/strl/open2006/

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(関口 聖)
2006/05/17 15:14

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