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KDDI研究所と九州大、携帯向け暗号方式「K2」を開発

 KDDI研究所は、九州大学大学院システム情報科学研究院の櫻井幸一教授と共同で、携帯電話上で動作し、米国標準の方式と同レベル以上の安全性をもつ暗号アルゴリズム「K2」を開発した。

 今回開発された「K2」は、パソコンなどと比べると処理能力が低い携帯電話でも高速な暗号化・復号化が実現できるという暗号アルゴリズム。カラコルム型という独自構造が採用された共通鍵暗号方式で、BREW上での動作が確認されている。BREW上で復号処理を行なった場合、100KBの画像70枚を約1秒で処理する。パソコン上で4.7GBの映像データを復号処理する場合、米国標準暗号方式のAESでは1分半かかるが、K2では約12秒で処理できる。また、携帯電話上で、ワンセグと同等の動画像を復号する場合、CPUの使用率は0.5%以下とのことで、暗号化されて送られてくるデータをリアルタイムに復号処理できる。KDDI研究所によれば、暗号化処理は復号化と同じ処理時間になるとのこと。共通鍵の長さは標準で128bit、最大256bitに対応している。

 また特別なハードウェアは必要なく、ソフトウェアのみで動作可能。第三者機関による評価も実施済。毎回ランダムに暗号パターンが決定されるため、高い安全性を確保できているという。

 今後の利用シーンとしては、著作権保護が必要とされる携帯向け動画配信や、個人情報保護が必要な医療関連の画像伝送サービスなどが想定されている。既にBREWのエクステンションとして仕上げられており、ニーズがあればすぐに提供できる状況にあるという。



URL
  ニュースリリース(PDF形式)
  http://www.kddilabs.jp/pr_pdf/C0603141.pdf


(関口 聖)
2006/03/15 14:49

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