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2005年の携帯出荷数、買替需要で前年越え

 電子情報技術産業協会(JEITA)は、2005年12月の国内携帯電話出荷実績を発表した。あわせて、2005年通年での出荷実績も明らかにされており、PHSを含めた出荷数は、前年比105.7%と好調な結果となった。

 まず12月のみの携帯電話・PHSの出荷台数は476万2,000台で、前年同月比110.8%だった。携帯電話の出荷数は、455万9,000台(前年同月比106.8%)で、そのうち、3G端末が384万3,000台で前年同月比151.9%、2G端末が71万6,000台で前年同月比41.1%となった。携帯電話のうち3G端末が占める割合は84.3%で、その出荷数とともに過去最高の数値を記録。JEITAでは「おサイフケータイやワンセグ対応などが伸長したため」としている。

 また、PHSの出荷数は20万4,000台で、前年同月比708.5%となり、台数ベースでは小規模だが、前年を遙かに上回る実績を残している。なお、単月の出荷数で20万台となったのは、過去2年間で最も高い数値だ。

 通年で見ると、携帯電話・PHSの層出荷数は、4,631万3,000台で、前年比105.7%。携帯電話の総出荷数は4,485万5,000台で前年比103.8%、このうち3G端末は3,264万55,000台で前年比152.2%、2G端末が1,221万1,000台で前年比56.1%となった。2004年は2G・3Gの割合がほぼ同等だったのに対し、2005年は2G出荷数が大きく低下し、逆に3G出荷数は1.5倍と、出荷数からも3Gへの移行が進んでいることが窺える。PHSの総出荷数は145万7,000台で、前年比243.6%と大きく成長した。

 JEITAでは、「3Gへの買替需要促進で前年比を上回った。定額制や割引サービスのほか、端末には音楽再生機能や位置情報が搭載され、サービス・機能ともに充実したのが追い風になった」と2005年の動きを総括。また、端末のトレンドとして「デザインやカスタマイズ機能が多様化し、“ALL IN ONE”から“ONLY ONE”になっている」とも指摘している。



URL
  JEITA
  http://www.jeita.or.jp/

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(関口 聖)
2006/02/14 14:03

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