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松永真氏とのコラボモデル「SH702iD」

ピアノブラック

SH702iの概要
 SH702iDは、FOMA最小・最軽量となるシャープ製の折りたたみ型端末。クリエイターの松永真氏、シャープ、ドコモの3者によるコラボレーションにより製品化されたモデルとされている。

 全体的なフォルムは直線と正円で構成されており、専用フォントなどがキートップや内蔵コンテンツに採用されている。着信や通話中・音楽再生中などの動作状況を光で知らせる「ライブイルミ」機能も用意されている。

 ディスプレイは2インチ、QVGA(240×320ドット)、26万2,144色のCGS液晶。カメラは、外側に有効画素数131万画素(記録画素数123万画素)のCMOSカメラ、内側に有効画素数11万画素(記録画素数10万画素)のCMOSカメラを装備。外部メモリにはminiSDカードが採用されている。

 SDオーディオ対応の音楽再生機能が搭載されており、プレーヤーの操作は端末を閉じたままサイドキーで行なえるようになっている。待受画面から直前に使った機能やファイルを呼び出せる「アクティブマーカー」機能も搭載されている。

 大きさは94×45×19.9mm、重さは89g。連続待受時間は静止時で約420時間、移動時で約330時間。連続通話時間は約130分(テレビ電話は約80分)。ボディカラーはピアノブラック、ナチュラルホワイト、ブリティッシュグリーンの3色が用意される。


ナチュラルホワイト ブリティッシュグリーン

松永氏が語る「SH702iD」

松永 真氏
 リーガロイヤルホテルのシンボルマークや、フランスの煙草「ジダン」のパッケージなどを手掛け、デザイナーとして同端末の開発に携わった松永氏は、壇上に立ち「言葉では説明しにくい、なんでもないようなことをやってきたと思う。取るに足りないことの累積だが、“何もしないことをやってきた”ということを説明したい」と淡々と語り出した。

 同氏は、「生活必需品となった携帯電話は、機能満載で至れり尽くせり。だが、自分自身は公衆電話が街から消えたために持つようになった。そこで、今回は、静かだけど存在感がある美しいもの、自分の持ち物として許せるものが欲しかった。高齢だから、通話だけだからといって、文字が見やすいだけの端末で良いはずがない」と語り、高いクオリティを追求し、ユーザーの趣向や品性が伝わるような品質を目指したとした。また同氏は「FOMA最軽量となったが、決して意図したものではない。小さく、手に馴染むものを欲した結果だ」とも述べた。

 発表会では、SH702iDと並んで、N702iD、F702iDというデザイン志向の新機種についても、それぞれ担当デザイナーからプレゼンテーションが行なわれたが、他機種のデザイナーが端末の細部まで説明したことに対して、松永氏はSH702iDが目指したもの、その存在感を静かに語り、対照的なプレゼンテーションとなっていた。


コンパクトなボディ 開くと、途中でカチッと止まる 最も開いたところ

キー配列。フォントも独特 メインディスプレイ上部にカメラ 待受画面でサイドキーを押すと、あらかじめ登録した機能を起動できる。長押しすると、どの機能を呼び出すか登録できる

赤外線ポートと外部接続端子 バッテリーの裏にminiSDカードスロット ライブイルミ

レンズ周辺にマクロ切替スイッチ メインメニュー メニュー第2階層

メールメニュー 文字入力時 何らかの機能を使っているときに、サイドキーを押すと、マルチタスクに

SH902iにも備わっていた機能「アクティブマーカー」 ジャンルごとに履歴を呼び出せる 静止画撮影画面

モバイルオーディオ利用時 楽曲一覧から検索できる タイトルやアーティスト名から検索可能


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060117.html
  製品情報
  http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/702i/sh702id/

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(湯野 康隆, 関口 聖)
2006/01/17 13:58

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