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総務省は、生体電磁環境研究推進委員会が行なった実験結果を発表した。携帯電話の電波が睡眠を促すホルモンに影響があるかどうか調査されており、「通常の携帯を遙かに上回る電波でもホルモン合成への影響は認められない」と結論付けている。
生体電磁環境研究推進委員会は、電波が生体に与える影響を調査するため、1997年度より開催されており、電波が脳に与える影響に関する実験などを行なっている。今回の実験では、ラットの脳に電波を浴びせて、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の合成に与える影響を調査。メラトニンの数値とともに、その合成に必要な神経伝達物質のセロトニンの数値を調べることで、影響の度合いを導き出しているという。
ラットには、平均SAR値(Specific Absorption Rate、生体に吸収される電波の平均エネルギー量)7.5W/kgというレベルで電波を浴びせたが、電波を浴びなかったラットと比べても差は認められず、「携帯の電波と睡眠を促すホルモンの合成には、影響はない」と結論付けている。なお、総務省が定めた電波防護指針では、平均SAR値の上限は2W/kgと定めている。
総務省では今後、携帯と脳腫瘍の発生の関連など、電波が体に与える影響を調査していく方針。
■ URL
報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/051214_2.html
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(関口 聖)
2005/12/14 17:16
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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