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「EZアワード3」の受賞者発表、KDDI高橋氏が新サービスに言及

受賞者の皆さん
 デジタルハリウッド、デジタルハリウッド・エンタテインメント、KDDIの3社は、携帯コンテンツのクリエイターを発掘するためのコンテスト「EZアワード3」の授賞式を開催した。授賞式では、KDDIの執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏らが登壇しトークセッションなども行なわれた。

 EZアワードは、次世代のモバイルクリエイターを発掘するためのコンテストとして2002年にスタート。今年で3回目を迎え、今回は「~『ボウリング』あなたならどう投げる?~」をテーマに、ショートムービー部門、Tシャツデザイン部門、ボウリング川柳部門を設定。昨年(435作品)、一昨年(525作品)を遙かにしのぐ、約3,000作品の中から、最優秀作品と入賞作品が選ばれた。

 31日の授賞式では、各部門の入賞作品の中から最優秀賞がそれぞれ発表された。ショートムービー部門の最優秀作品は、ジンコル大陸氏の「ラナウェイ(牛追いボウリング)」が受賞。Tシャツデザイン部門は銘義行氏の「墨」、ボウリング川柳部門は、小学6年生のhide君の「○いらん ×と△ 星願い」がそれぞれ最優秀賞となった。

 「ラナウェイ(牛追いボウリング)」は、裸の男をボウリングの玉に見立て、のどかな牧場の牛たちめがけて男が突っ走るという体当たりの実写作品。異常を感じた牛たちが、散り散りに逃げまどう姿が笑いを誘い、見方によっては逃げる様がボウリングのピンがはじけ飛んだようにも見える味わいのある作品だ。

 なお、Tシャツデザイン部門の「墨」は、書道家が書いたような大胆なボウリングの玉が印象的な作品。ボウリング川柳部門は、ウォルト・ディズニー・ジャパンの「ディズニー×ボウリング」の画像からイメージを膨らませて川柳を作るというもので、小学生ながら、ディズニー作品を思わせる「星願い」のフレーズが審査員の心を掴んだようだ。なお、最優秀賞に輝いたクリエイターには、賞金25万円や副賞などが贈られた。


最優秀賞を受賞した方々。画面左から、Tシャツ部門の銘義行氏、ショートムービー部門のジンコル大陸氏、川柳部門のhide君のお母さん Tシャツデザイン部門は最優秀賞の「墨」

高橋氏が目録を授与 審査には、日本プロボウリング協会会長の中山律子氏や、プロボウラーの名和秋選手も参加

中谷氏「ケータイは“今”をアウトプットできる」

トークセッション
 今回の授賞式では、最優秀賞などの発表前に、コンテストの審査委員長でデジタルハリウッド 大学学長の杉山知之氏と作家の中谷彰宏氏、そしてKDDIの高橋誠氏によるトークセッションが行なわれた。

 中谷氏は、クリエイターの在り方を、「モテる人はオタク。レイザーラモンだって狭いところを狙っている。万人にうけようとするといい人で終わってしまう。その世界で有名な人であり、そしてその世界じゃない人たちの一部に受け入れられるメジャーなオタクになれ」と話した。また、杉山氏は「我々は偏っていることを褒める」とデジタルハリウッドの教育方針を説明。携帯電話については、「ケータイは今を出せる。そのときの思いを今出さないといけない」としていた。

 中谷氏も一部の女子高生などが使ういわゆる「へた文字」に触れ、「通信というと、一般の人から距離が出るが、これは表現だ。へた文字の意味はわからないが、気分でとらえることができる。表現はコミュニケーションで、携帯電話は今をアウトプットできる。皆がクリエイターだ」とした。

 またKDDIの高橋氏は、携帯電話には2つの“C”がキーワードだと語り、カスタマイズとコミュニケーションをあげた。今後の携帯電話の展開や、放送と通信の融合について質問されると、「放送でトリガーをひいて、通信でアクションを起こす。つまり、携帯電話はちょっとしたリモコンのようなもの。ここ5年でそれが明らかになるでしょう」と説明した。

 このほか、ネットやDVDなど各方面から話題を呼んだ「スキージャンプ・ペア」の映像作家 真島理一郎氏と、「スキージャンプ・ペア」実行委員会専属アナウンサーでボイスアクターの茂木淳一氏による「『ボウリングと私』~映像作家 真島理一郎のボウリング考察~」と題したトークセッションも行なわれた。


デジタルハリウッド 大学学長の杉山知之氏 作家の中谷彰宏氏 KDDIの執行役員 コンテンツ・メディア事業本部長の高橋誠氏

映像作家 真島理一郎氏 軽妙なトークで場を和ませていた茂木淳一氏 「スキージャンプ・ペア」も上映された

EZアワード3のために作成した真島の作品。タバコのポイ捨てを警告するテレビCMをパロディにしたボウリングの危険性を訴える作品 上映中にはクスクスと笑い声があがった

au、クリエイター作品がダウンロードできるサービス提供か!?

新サービスについて語った高橋氏
 なお、高橋氏のトークセッションでは、昨年杉山氏から宿題として上げられていた“クリエイターの発表の場”について言及した。KDDIでは、携帯コンテンツのクリエイターの発表の場を設けるため、現在検討しているという。トークセッションでは、サービス名称や開始時期などは明らかにされなかったが、「近々提供する」と話していた。

 なお、授賞式終了後に高橋氏に詳細について聞いたところ、この“発表の場”とするものは、携帯コンテンツのクリエイターがコンテンツを提供し、それをユーザーがダウンロードできるようなものだという。ダウンロードの際に課金され、クリエイターにコンテンツの利用料が還元されるような仕組みと見られる。課金形態など、サービスの具体的な内容は語られず、同氏は検討段階としたが、「もうまもなく」とも語っていた。



URL
  EZアワード3
  http://www.ez-award.com/

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(津田 啓夢)
2005/10/31 19:55

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