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ドコモ、高速赤外線通信「IrSimple」に対応したFOMA試作機
試作機のベースとなったのはシャープ製FOMA端末「SH901iC」。カーディナルレッド(左)とプラチナホワイト
NTTドコモは、高速赤外線通信方式「IrSimple」に対応したFOMA端末の試作機をシャープと共同で開発した。IrSimpleに対応する端末間であれば、約500KBの画像を約1秒で転送できるという。10月4日から千葉県・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2005」のドコモブースで展示する予定だ。
IrSimpleは、ドコモ、シャープ、ITXイー・グローバレッジ、早稲田大学が共同開発した赤外線の通信方式。8月25日に業界標準化団体のIrDAにおいて国際標準規格として採用されている。従来方式(IrDA-115K方式)よりも高速通信できることが特徴で、これまでの赤外線通信が最大115.2kbpsであるのに比べ、IrSimpleでは最大4Mbpsを実現した。
シャープと共同で開発したFOMA端末の試作機は、データ転送速度で最大約3.8Mbps以上を実現。200万画素カメラで撮影した500KBの画像であれば、従来端末が50~100秒かかるところを、この試作機では約1秒で送信できるという。従来機との赤外線通信も可能で互換性を維持している。
また、同一サイズのファイルであれば、従来機の約60分の1の消費電力で転送できる。試作機に装着したminiSDカード内からデータのダイレクト送信も可能だ。
なお、今回の試作機のベースとなったのはシャープ製FOMA端末「SH901iC」。端末のサイズや大きさはほぼ変わらず、インターフェイスにIrSimpleを追加している。10月4日からの「CEATEC JAPAN 2005」には、カーディナルレッドとプラチナホワイトの2種類が展示される予定だ。
ドコモでは「現在3,300万台の赤外線通信対応端末が市場に出回っている」と、同じ赤外線通信であるIrSimpleの互換性を強調。「ドコモの推進する“リアル連携”は必ずしも1つの方式ではなく、おサイフケータイやQRコードなど複数の方式で実現を目指していく」とコメントした。
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URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050928b.html
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(鷹木 創)
2005/09/28 17:09
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