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YOZANは、首都圏でアステルブランドで提供しているPHS音声サービスを11月30日で終了すると発表した。ユーザーの動向を見ながら今後PHSサービスからの撤退を進めていく。
同社は、2002年に東京通信ネットワーク(TTNet、現在のパワードコム)からPHS事業を買取り、サービスを展開してきたが、今年4月、経営資源の集中などを目的に新規受付を停止、将来的にPHSサービスを終了すると発表していた。また、PHSサービスの解約およびボーダフォンへの移行を勧める案内も行なっており、今回の発表は、同社が今年12月からスタートするとしているWiMAXサービスの開始目途が立ったことによるものという。
なお、PHSを利用した無線IP電話「ボイススポットフォン」(VSフォン)や、テレメトリングサービス、「児童見守りサービス」については、代替サービスの準備に時間を要するため継続して提供するとしている。ただし、こちらも状況が整い次第終了するとしており、最終的にはPHS事業から完全撤退する予定だ。
同社のPHS事業の累損は100億円、2004年度決算では同事業に約89億円かかっており、早期にサービス終了することでWiMAXサービスのスタートに向けて収支改善を図りたいとしている。
アステルのPHSサービスは、ユーザー数の減少などに伴って全国各地でサービスが終了。北海道・中部・北陸・九州では停波しており、PHSの音声サービスに限っては、ウィルコムと事業統合した沖縄エリアを除き、全国で新規受付を終了していた。TCAが発表した8月末現在の契約者数は57,200人となっている。
同社では、12月からスタートするWiMAXに経営資源を振り向けることで事業の集中を図りたい考え。なお、12月から開始するとしている同社のWiMAXサービスは、当初ネットワークをVNO方式で他社に提供する形で展開するとしている。
■ URL
ニュースリリース(PDF形式)
http://www.yozan.co.jp/yozan/ir/pdf/050922_3.pdf
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(津田 啓夢)
2005/09/22 16:47
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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