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ニュースなどの情報を定期的に取得できる「iチャネル」

iチャネルの概要
 NTTドコモは、近日発売予定の701iシリーズで利用できる情報配信サービス「iチャネル」を発表した。同社開催の新機種発表会では、あわせてその概要も説明された。

 「iチャネル」は、手軽にニュースなどの情報を取得できる701iシリーズ向け新サービス。利用料は月額157.5円(税別150円)。仕組みとして、マクロメディアの情報配信技術「Flash Cast」が利用されている。701iシリーズの発売と同時に開始される予定で、取得できる情報は、「天気予報」「ニュース」「芸能・スポーツ」「占い」「iモードサイト情報」の5種類。通常、待受画面の下部に新着情報がテロップで表示されており、各機種に備わっている専用ボタンを押すことで、一覧画面を表示できる。

 一覧画面は、Flashで表示され、最新情報の見出しと概要が確認できる。これらの情報は、「2時間ごと」「3時間ごと」「1日ごと」「3.5日ごと」という4種類のパターンで定期的にサーバーと通信することで取得する。一覧画面で、気になる情報があると、クリックすることで詳細情報が掲載されたiモードサイトにアクセスする。定期的に最新情報をチェックする際の通信料は、基本料の157.5円に含まれているが、詳細情報を閲覧する際は別途パケット通信料が発生する。最初から用意されている5種類のコンテンツは、利用料(情報料)が無料となっている。なお、詳細情報画面もFlashで構成されているため、利用時にはテキストベースのiモードサイトよりもパケット通信料が高くなる可能性がある。

 各種設定は、iチャネルボタンを押して表示される一覧画面のうち、6番目に表示される「iチャネル設定」から行なう。利用登録や、自動更新のタイミング、ユーザーの地域などが設定可能。「天気予報」の場合、地域ごとに異なる内容となるため、地域設定されていない状態では、全国地図が表示され、そこから地域を選ぶ形となっている。


利用の流れ

iチャネルはオープンプラットフォーム。ただし、情報配信に必要なサーバーなどが高価とのことで、ユーザーレベルでの配信は困難と見られる

1週間は無料で利用できる
 発表会で説明を行なったNTTドコモ執行役員 マルチメディアサービス部長の夏野 剛氏は、「メインターゲットは、iモードを使っていない、使いこなせていない方。そんなユーザーで、最新のケータイは所有し、iモードを積極的に使いたいと思いながら、使い方がわからず悩んでいる人は多いのではないか。何も設定しなくても、最新ニュースが流れてくるが、それだけでは面白くない。どんな情報なのか、詳細を見られるようにして、Flashで構成することで直感的な操作を可能にしている」とターゲットと、使い勝手を説明した。

 また同氏は、「最初から用意されたチャンネルのほかに、各企業が独自でオリジナルコンテンツを作れるようにオープンプラットフォームにしており、その仕様はインターネット上で公開する予定だ。専用サーバーが必要になるが、このインターフェイスを自由に使ってもらえ、従業員向けサービスなどが制作可能だ」とも説明した。既に一部企業にはiチャネルの仕様は開示されているとのことだが、実際に利用するためには、ユーザー自身が追加登録する必要がある。また、登録できるのは、最大5つまでとなっており、事前に用意されたコンテンツとあわせて、エンドユーザーから見れば最大10コンテンツがiチャネル上で利用できる形となっている。

 夏野氏は、「定額制でARPUによるビジネスモデルは終焉を迎えた、とも言われるがドコモの場合、パケ・ホーダイを利用しているFOMAユーザーは約24%。逆に言えば、76%はARPUによるビジネスモデルということ。iモードがなくても過ごせるという方はいるだろうが、ケータイの存在を生活の習慣としていくことで、もっと情報をチェックしたいというニーズが高まる可能性がある。従来は50Xiシリーズや、90Xiシリーズといった高機能端末で新サービスを導入してきたが、こういった戦略的観点から、普及モデルである701iシリーズでiチャネルを投入することになった」と、iチャネルを通じた同社の戦略を説明した。

 有料コンテンツを利用する際の加入手続きなどに煩雑さを感じるユーザーがメインターゲット、とされているiチャネルだが、こちらも有料のため、最終的にはユーザー自身の手による加入手続きが必要となる。同社では、加入を促進するために、701iシリーズを購入した場合、1週間無料で同サービスを利用できるようにしていくとのことで、購入後は自動的にiチャネルによる情報配信が行なわれるという。ただし、1週間を過ぎて加入手続きを行なわなかった場合、配信情報は表示されなくなる。

 同様の携帯向け情報配信サービスとしては、ボーダフォンが2G向けにエリア別情報配信サービス「ステーション」を提供している。夏野氏は「他社の特許に触れるような仕組みではない。誰も『ステーション』を知らないのではないか?」とコメント。また発表会場のスタッフによれば、ドコモが昨年10月より開始している「トクだねニュース便」の進化したサービスにあたるとしている。


待受画面ではテロップ表示 iチャネル用ボタン

一覧画面。ここまでは無料(基本料に含まれる範囲) ニュースをクリックすると表示された画面

あらかじめ用意されているコンテンツに加えて、新たに追加登録すると、このようなイメージになる 地域情報を登録していなければ、天気予報を見る際は全国地図が表示されるという

これが設定メニュー 自動更新の間隔も設定できる


URL
  ニュースリリース
  http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050802a.html

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(関口 聖)
2005/08/02 19:13

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