NTTドコモは、携帯電話の料金体系を11月に刷新し、ムーバとFOMAで同じ料金体系を採用することを明らかにした。通話料の課金単位も30秒に統一し、複雑になっていた料金プランを分かりやすくまとめる。
これまでの料金プランの新規受付は10月31日で終了し、11月1日からは新料金プランのみの受付となる。従来の料金プランの継続利用は可能。新料金プランの受付開始はドコモeサイトが9月5日から、ドコモショップや取扱店、専用の受付ダイヤル、インフォメーションセンターが10月1日から。
■ ムーバ・FOMAの料金プランを7つのプランに統一
新料金プランの大きな柱となるのは、ムーバとFOMAで統一された料金プランと、新料金プランに適用される新「いちねん割引」の2つ。統一された料金プランはシンプルにまとめられたほか、新いちねん割引は割引拡大期間が最大10年まで延長された。
新料金プランでは、これまで別々の体系で提供されていたムーバとFOMAの料金プランが統一され、新たに7つのプランが設定される。通話料は、法人向けの「タイプビジネス」プラン以外は30秒単位の課金に統一され、これまでの「ドコモ携帯着」「他社携帯着」「一般電話着」「PHS着」「IP電話着」といった区分や、時間帯区分、距離区分は廃止された。パケット通信料については従来と同じで、FOMAが1パケット0.2円(税込0.21円)、ムーバが1パケット0.3円(税込0.315円)。なお、新料金プランでは「ボリュームディスカウント」、ムーバの割引サービス「400パケット無料」、「ゆうゆうコール特典」は適用対象外となる。
標準プランとして設定されるのが「タイプSS」「タイプS」「タイプM」「タイプL」「タイプLL」の5つ。
「タイプSS」が基本使用料3,600円(税込3,780円)で、無料通信分が1,000円、通話料は30秒あたり20円(税込21円)。「タイプS」が基本使用料4,600円(税込4,830円)で、無料通信分が2,000円、通話料は30秒あたり18円(税込18.9円)。「タイプM」が基本使用料6,600円(税込6,930円)で、無料通信分が4,000円、通話料は30秒あたり14円(税込14.7円)。「タイプL」が基本使用料9,600円(税込10,080円)で、無料通信分が6,000円、通話料は30秒あたり10円(税込10.5円)。「タイプLL」が基本使用料14,600円(税込15,330円)で、無料通信分が11,000円、通話料は30秒あたり7.5円(税込7.875円)。
上限を超えると発信できなくなる上限額設定プランとして設定されるのが、「タイプリミット」で、基本使用料4,200円(税込4,410円)で、無料通信分が2,200円、通話料は30秒あたり20円(税込21円)。
法人向けプランとして「タイプビジネス」が設定され、基本使用料9,800円(税込10,290円)で、無料通信分が5,500円。通話料は、平日8~19時の場合、ドコモ携帯へは1分あたり10円(税込10.5円)、ドコモ携帯以外へは1分あたり15円(税込15.75円)。平日19時~翌8時と土日祝日はすべて1分あたり30円(税込31.5円)。
テレビ電話の通話料は、「タイプSS」が30秒あたり36円(税込37.8円)、「タイプS」が30秒あたり32円(税込33.6円)、「タイプM」が30秒あたり25円(税込26.25円)、「タイプL」が30秒あたり18円(税込18.9円)、「タイプLL」が30秒あたり14円(税込14.7円)、「タイプリミット」が30秒あたり36円(税込37.8円)。「タイプビジネス」は、平日8~19時の場合、ドコモ携帯へは1分あたり18円(税込18.9円)、ドコモ携帯以外へは1分あたり27円(税込28.35円)。平日19時~翌8時と土日祝日はすべて1分あたり54円(税込56.7円)。
FOMAの「パケ・ホーダイ」は、上記の「タイプM」「タイプL」「タイプLL」「タイプビジネス」で利用できる。各パケットパックは上記プランすべてで利用可能。
【標準プラン】
プラン名 |
月額基本使用料 |
無料通信分 |
通話料(30秒あたり) |
タイプSS |
3,600円 (税込3,780円) |
1,000円 |
20円 (税込21円) |
タイプS |
4,600円 (税込4,830円) |
2,000円 |
18円 (税込18.9円) |
タイプM |
6,600円 (税込6,930円) |
4,000円 |
14円 (税込14.7円) |
タイプL |
9,600円 (税込10,080円) |
6,000円 |
10円 (税込10.5円) |
タイプLL |
14,600円 (税込15,330円) |
11,000円 |
7.5円 (税込7.875円) |
【上限額設定プラン】
プラン名 |
月額基本使用料 |
無料通信分 |
通話料(30秒あたり) |
タイプリミット |
4,200円 (税込4,410円) |
2,200円 |
20円 (税込21円) |
【法人向けプラン】
プラン名 |
月額基本使用料 |
無料通信分 |
タイプビジネス |
9,800円 (税込10,290円) |
5,500円 |
|
通話料(1分あたり) |
ビジネスタイム |
オフタイム |
ドコモ携帯への通話 |
10円(税込10.5円) |
30円(税込31.5円) |
ドコモ携帯以外への通話 |
15円(税込15.75円) |
■ 最大10年に延長された新いちねん割引
新いちねん割引では、基本使用料の割引率が段階的に上がる期間を最大10年に延長。これまで最大5年、割引率最大15%だったところを、新いちねん割引では最大10年、最大割引率25%となる。また、2年目以降から従来のいちねん割引よりも割引率が拡大される。
なお、従来の料金プランを継続利用する場合は、新いちねん割引は適用できない。ただし、新いちねん割引でもこれまでの契約年数は継続されるので、長期にわたって利用しているユーザーは新料金プランに変更し、新いちねん割引を利用すればより基本使用料を抑えられる。
新いちねん割引の割引率は、1年目が10%、2年目12%、3年目14%、4年目16%、5年目18%、6年目20%、7年目21%、8年目22%、9年目23%、10年目24%、10年目超で25%となる。
新料金プランの提供に伴い、iモード使用料などについても変更が行なわれる。iモード使用料が値上げされるが、従来の料金プランでは値上げを相殺するための基本使用料の値下げなどが行なわれる。
FOMAでは、これまでiモード付加機能使用料が月額150円(税込157.5円)だったところを、月額200円(税込210円)に値上げし、代わりにiモード契約が可能な従来の料金プランの基本使用料が50円値下げされる。
ムーバでも、iモード付加機能使用料が月額150円(税込157.5円)から月額200円(税込210円))に値上げされるが、従来の料金プランではパケットライトプラン基本使用料が月額100円(税込105円)に値下げされる。
■ URL
ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20050729a.html
新料金プラン 詳細案内ページ
http://www.nttdocomo.co.jp/charge/plan/
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