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KDDI、IEEE802.16e方式の実証実験を開始
KDDIは、標準化が進められているIEEE802.16e方式の無線局実験局免許を取得し、大阪市内で行なった移動環境における基礎伝送実験に成功したと発表した。同社では実験の成功を受けて、7月より本格的な実証実験を開始する。
IEEE802.16e方式は、現在、標準化に向けて仕様策定が進められている無線通信技術。WiMAXと呼ばれる通信規格は複数の方式が用意されており、このうち固定網に近いイメージで都市エリアをカバーする無線通信技術は「IEEE802.16a」で、最大75Mbpsという通信速度を実現可能とされている。一方、KDDIが実験を行なうIEEE802.16e方式は、移動しながら通信できる規格であり、時速120km以下での移動時も安定した通信が行なえるという。国内では、YOZANがIEEE802.16a(IEEE802.16-2004)方式の実験を行なう予定で、将来的にはIEEE802.16e方式も手掛ける意向を明らかにしているなど、注目を浴びつつある新たな通信方式と言える。
KDDIによれば、韓国ではIEEE802.16e方式による上り・下りともに最大30Mbpsという通信速度のサービスが2006年にも開始される予定という。KDDIの行なう実験では「帯域幅や利用するオプションによって通信速度が異なる」とのことで、具体的な通信速度は明らかにされていない。
今回、KDDIでは6月8日に2GHz帯での実験局免許を取得。その後大阪市内で実験を行ない、基礎的な無線伝送実験に成功したという。auのネットワークとしては、CDMA2000 1xEV-DO方式が採用されており、将来的にはEV-DO Rev.Aの導入も予定されている。このため、同社ではIEEE802.16e方式を「EV-DOを補完するシステム」に位置付け、有効性を確認するため、100台以上のPCカード型端末などを用いて、実験を行なっていく。
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URL
ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2005/0629a/
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