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エリクソンCEO、W-CDMAやHSDPAの事業展開を語る

エリクソン 社長兼CEO カール-ヘンリック・スヴァンベリ氏
 日本エリクソンは、エリクソン本社の社長兼CEOのカール-ヘンリック・スヴァンベリ氏の来日に伴って会見を行なった。この席で同氏より、エリクソンの市場展開が語られた。

 140カ国で事業を展開するエリクソンは、日本法人を設置して20年のキャリアを持つ外資企業。国内では、携帯電話の基地局を提供するインフラ会社として、また、ソニーとのジョイント企業 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズで、ドコモ・au・ボーダフォンの3キャリアに端末を供給している。チップセットや、携帯電話の端末プラットフォーム「Ericsson Mobile Plat Forms」(EMP)なども展開し、EMPはシャープの海外向け端末や、NECの一部の海外向け端末で採用されている。

 こうした幅広い事業戦略について、スヴァンベリ氏は「グローバルな製品をEnd-to-Endで提供。3GやBeyond 3Gでは、さまざまなデータ通信を使うようになる。ネットワークと端末を提供しているメリットがある」とアピールした。

 今回の同氏の話は、W-CDMAやHSDPAが中心となった。「2004年は3Gの突破口になった年。HSDPAでダウンロードスピードがアップし、新しいアプリケーションなども登場するだろう」と述べ、さらに「中東やアフリカなどでGSM方式が採用されたことで、将来のW-CDMAの道が拓けるだろう」とした。なお、HSDPAは、米シンギュラーが実用化を表明。ドコモやボーダフォンも実用化を目指すとしている。

 こうした中で同氏は、音声電話とインターネット、テレビを1つの端末で利用する「トリプルプレイ」に言及。米国で、ケーブルテレビ会社を中心に展開されている状況を説明し、「サービスをいつでも使える意味でモビリティもある」と、モバイル市場でもこの流れが起こるとした。モバイルの「トリプルプレイ」は、HSDPA以降のHSUPA、Super 3Gでの展開が見込まれるという。

 HSDPAのデモンストレーションを2004年10月に実施したエリクソンは、その後、下り最大11Mbpsのデモ、上り1MbpsのHSUPAのデモを実施。W-CDMA市場で30%のシェアを獲得する同社が、今後も3Gでプレゼンスを得ていくためには、キャリアとの充分な話し合いが必要だという。スヴァンベリ氏は、「かつてないほどキャリアの話を聞き、事業の方向性について話し合わなければならない」とし、今後も新技術への投資を継続しながらキャリアとの協力関係を築いていくとした。

 さらに、通信方式を策定していくことは、各国のキャリアやベンダーを取り組む必要があるとし、「これまでエリクソンはメインのスペックを作ってきた。多くの特許を保有している」と語った。

 なお、Q&Aでスヴァンベリ氏は、国内キャリアの新規参入についてコメントを求められ、「世界の大きな市場と比較すると、日本市場にはキャリアの数が平均より少ない。新しいキャリアは新しいアイデアを持っている。キャリアの数が増えれば3Gは拡がる」と述べた。

 このほか、グループの中での日本エリクソンについては、「先端を走る日本は戦略上重要。ソニー・エリクソンも含めてチャレンジが可能で、ユーザーから多くを学べる」と評価した。


世界市場では、2004年に3Gが大きく成長 W-CDMA方式の採用地域

モバイルの「トリプルプレイ」も起こるという W-CDMAのロードマップ


URL
  日本エリクソン
  http://www.ericsson.co.jp/

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エリクソン、HSDPAへの取り組みを説明


(津田 啓夢)
2005/04/12 21:15

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