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TOKYO FM、ドワンゴ運営の「パケラジ」に番組提供

TFM側が制作する番組はパケラジ内の「パケラッタチャンネル」で配信される

パケラジの概要
 ドワンゴとティーエフエム・インタラクティブ(TFMi)、TOKYO FM MUSIC ENTERTAINMENT(TFM音楽出版)の3社は、ドワンゴが携帯サイトで提供する音声コンテンツ配信サービス「パケラジ」において、TFMiとTFM音楽出版が制作したオリジナルコンテンツの配信を4月1日より開始すると発表した。

 「パケラジ」は、パケット通信で音声コンテンツをストリーミング配信するサービス。ドワンゴが提供する着信メロディ配信サイト「いろメロミックス」の有料会員向けに提供されており、NTTドコモの900i/901i/700iシリーズ、auのW21SA/W22SA/W31SAで利用できる。パケラジを視聴するにあたっては、専用アプリが必要で、2月下旬のサービス開始以来、現在までに1日平均2万人が視聴し、アプリのダウンロードは10万件に及んだという。なお、利用にあたっては常に通信することになるため、ドワンゴでは定額制サービスの利用を薦めている。

 今回、TFMiとTFM音楽出版では、4月1日より「パケラジ」に対して番組提供を開始する。番組企画・制作はTFM音楽出版が請け負う形となり、現在ニュースやアーティストが出演するコンテンツを配信する「メインチャンネル」、楽曲コンテンツを配信する「音楽チャンネル」、イベント開催時などにライブ中継する「イベントチャンネル」と既存の3チャンネルに加えて、TFM側の番組だけを流す「パケラッタチャンネル」が新たに設けられる。

 「Packet Radio Time」をもじって名付けられたという「パケラッタチャンネル」では、米ニューヨークに在住する日本人の女性DJによる番組や、新人タレント「ライオンヘッド」がコントを披露する番組、人気DJの鈴木しょう治が出演する番組などが用意される予定。いずれも手軽に閲覧できるよう、数分程度の長さになる。


パケラジのアプリダウンロード数は10万件を超えているという 4月以降、パケラジは4チャンネル体制になる

ドワンゴ代表取締役社長の小林 宏氏

TFMi代表取締役社長の池田 実氏
 3社は30日、都内で記者説明会を開催。出席したドワンゴ代表取締役社長の小林 宏氏は、「携帯電話が普及し、パケラジを通じて、より高品質なコンテンツを提供することや、(携帯電話の)メディアとしての可能性を追求していきたい。今回、TFMiとTFM音楽出版が番組を提供することで、パケラジの更なるパワーアップが可能になった。ドワンゴが持つ携帯向けコンテンツのノウハウ、TFM側が持つ放送番組制作のノウハウ、そしてアーティストのバリューが加わることで、さらに良質なコンテンツ作りが可能になる」と語った。

 また、TFMi代表取締役社長の池田 実氏は、ラジオ局が携帯電話向けに番組を配信することについて「携帯電話という伝送路が重要になってきた。放送と通信の融合モデルが実現するのではないかと考え、その手段の1つとしてパケラジに魅力を感じた。既存メディアとして、携帯電話に対して最も脅威と感じなければいけないのは、いつでもどこでも双方向な点だ。携帯電話という“武器”を使えるパケラジとともに、新たなメディアを開発していければ嬉しい」と述べ、ラジオ局にとって新たなスタイルを求めた結果であるとした。

 また同氏は、「今夏には、国を挙げて実施されるイベントに対して補完的なメディアとして、パケラジ向けに生放送番組を行なう予定」と語った。具体的なイベント内容について触れなかったものの、新たなメディアにふさわしいコンテンツであることを示唆した。

 今後TFM側では、全国のFMラジオ局、AMラジオ局に対して、パケラジへの参加を呼びかけていく考えだ。

 会場には、4月から番組がはじまるライオンヘッドや、Formula Nippon 2005のイメージガールを務める井本 操などが登場し、今回の新サービスをアピールしていた。


TFM側では、放送と通信の融合に対して、1つの試作としてパケラジに参加する 携帯電話をメディアとして見た場合、双方向性が重要という

新番組の1つではNY在住の女性DJによるものも 各地のFMラジオ局で番組を担当する鈴木しょう治が出演するものも 写真家・山岸伸のトーク番組

記者会見では、新番組を担当するライオンヘッドが登場し、コントを披露 山岸 伸の番組に登場予定の井本 操も駆けつけた


URL
  ドワンゴ
  http://www.dwango.co.jp/
  TFMi
  http://www.tfmi.co.jp/

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2005/03/30 17:36

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